長野県松本工業高等学校

長野県松本工業高等学校

長野県松本工業高等学校（通称: 松工）は、長野県松本市筑摩四丁目に位置する公立の工業高校です。この学校は1939年に開校し、長い歴史と伝統を持ち、地域の技術者育成の役割を担っています。松工の文化祭は「松工祭」と呼ばれ、学校名にちなんだイベントとして多くの生徒や地域住民に親しまれています。

沿革

松本工業高等学校の歴史は1939年4月1日に始まります。当初は「長野県松本工業学校」として設立され、機械科と電気科が配置されました。その後、1942年には精密機械科や第三本科に電気科が追加され、技術教育の幅が広がりました。1944年には精密機械科と機械科が統合され、1955年には機械工作課程と電力課程がそれぞれ機械課程、電気課程と改称されました。

1960年には電子工業課程が新設され、1963年にはそれぞれの課程が専門科に改編されました。更に、2007年には定時制課程の生徒募集を終了し、2009年度末に松本筑摩高校と統合されることになりました。

教育目標

松本工業高校の教育理念には、以下のような目標があります。まず、自主的精神と協調性を重んじ、社会の公民としての基礎を育成します。また、質実剛健で礼儀を大切にし、奉仕の心を育むことを目指しています。健康や職場の安全についての意識も高めることが重視され、実験や実習を通じて勤労の価値や責任感を養うことも重要な方針とされています。

さらに、生徒自らの活動を重視し、個々の自律的な成長を促進します。広い一般教養を身に付けることで、豊かな人間性を育成し、社会生活に潤いをもたらす基盤を築くことを目指しています。

著名な出身者

松本工業高校の卒業生には、政治家の北沢清功、プロ野球選手の御子柴進（元阪神）や丑山努（元日本ハム）、さらには柿田裕太（元横浜）などがいます。このような著名な卒業生たちは、松工での教育を土台にそれぞれの分野で活躍しています。

校章

校章は学校の象徴として生徒たちの誇りでもあり、長い伝統の中で受け継がれています。校章デザインには学校の教育理念や目指す姿が反映されています。

部活動

2022年現在、松本工業高校には23の部活動が存在し、スポーツ、文化、技術にわたる多彩な活動が展開されています。特に、硬式野球部は第92回全国高校野球選手権長野大会に優勝し、甲子園出場を果たしました。

その他、サッカー部、バレーボール部、バスケットボール部などもあり、全国的にも有名な強豪校として知られています。また、県内の競輪選手には松本工業高校のOBが多数います。

また、専門的な学びを深める部活動もあり、原動機部や電気工学部、電子工学部などでは、技術と知識の向上を目指す活動が行われています。

最寄駅

最寄りの交通機関は、東日本旅客鉄道篠ノ井線の松本駅です。駅からのアクセスも良好で、多くの生徒が利用しています。松本工業高等学校は、地域に根差した教育機関として、多くの学生に学びの場を提供し続けています。

もう一度検索