長野県道449号上竹田波田線

長野県道449号上竹田波田線について

長野県道449号上竹田波田線は、長野県東筑摩郡山形村から松本市波田に至る一般県道です。この道路は、地域住民の生活を支える重要な役割を担っていますが、その実態は必ずしも県道としての整備が十分とは言えません。

現状と課題

この県道の大部分は、1970年代初頭に農業構造改善事業によって作られた農道のままです。そのため、道幅が非常に狭く、車両同士がすれ違う際には、水田や畑の間で徐行を余儀なくされます。特に、山形村竹田と松本市波田森口の間では、この状況が顕著です。

この区間を通行する車両の多くは、県道の東側を並行する市道波田98号線を利用しています。この市道は、以前は「山形街道」と呼ばれ、山形村と波田東部を結ぶ主要な道路でした。そのため、どちらの道路を県道として指定するかという議論も過去にはありました。

現在、県道449号線は、長野県道315号波田北大妻豊科線と国道158号との交差点に接続していますが、アルピコ交通上高地線の線路に踏切がないため、国道158号との接続はスムーズではありません。このため、県道としての利便性は十分に発揮されていないのが現状です。

将来の展望

県道の拡幅や踏切の設置などの改良工事が行われれば、国道158号と交差し、長野県道315号線と直線状に接続する線形になることが計画されています。これにより、地域の南北を結ぶ幹線道路としての機能が大きく向上することが期待されています。また、県道315号線を北に進むと、松本波田道路の波田インターチェンジにも接続する予定です。

この地域で南北を結ぶ主要な道路としては、県道の西側約2,500mにある長野県道25号塩尻鍋割穂高線（通称「サラダ街道」）がありますが、この道路も一部区間で道幅が狭く、歩道が整備されていない箇所も多いのが現状です。一方、県道の東側約3.5kmから4.5kmに並行する長野県道48号松本環状高家線は、歩道付きの片側1車線道路として整備されており、交通量も多い状況です。

国道158号との接続

現在のところ、県道449号線と国道158号との接続は、アルピコ交通上高地線下島駅の東側にあります。この交差点は、国道と電車線路が近く、交通量も多いため、運転には十分な注意が必要です。特に、県道と国道の間に高低差があるため、慎重な運転が求められます。

市道波田98号線

県道449号線の東側を並行する市道波田98号線は、国道158号との接続が良好なため、多くの車両が利用しています。県道の改良が進まない現状では、この市道の拡幅や歩道整備工事が優先的に進められています。2017年には、旧呼称「和田道」との交差点が拡幅され、右折車線や歩道が整備されています。

路線要目

起点: 東筑摩郡山形村字上竹田（記念碑前交差点、長野県道291号新田松本線交点）
終点: 松本市波田下島（国道158号交点）
通過する自治体: 東筑摩郡山形村 - 松本市

交差・接続する道路:
長野県道291号新田松本線（起点）
国道158号（終点）
長野県道315号波田北大妻豊科線（終点）

計画中の道路

松本波田道路は、直接的には県道449号線とは接続しませんが、終点で接続する長野県道315号線を介して、波田インターチェンジが近くに計画されています。これにより、県道449号線の重要性がさらに高まることが期待されます。

関連情報

この道路に関する詳細は、以下の情報もご参照ください。

中部縦貫自動車道#松本波田道路
* 長野県の県道一覧

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