門脇禎二

門脇禎二

門脇禎二（かどわき ていじ、1925年9月28日 - 2007年6月12日）は、日本の歴史学者であり、特に日本古代史を専門としていました。大化の改新に対する否定的な見解や、地域国家論といった独自の学説で知られています。京都府立大学および京都橘女子大学の名誉教授を務めました。

経歴

1925年、高知県に生まれました。第五高等学校在学中に応召し、兵役を経験。終戦後、京都大学文学部史学科に進学し、1949年に卒業。その後、同大学大学院に進みました。

1954年、京都大学文学部助手として採用され、研究者の道を歩み始めます。1957年には奈良女子大学文学部講師に就任。1960年に助教授、1966年には教授へと昇格しました。1969年、学位論文『「大化改新」論:その前史の研究』を京都大学に提出し、文学博士号を取得しました。

1975年10月、京都府立大学文学部史学科教授に転任。1986年9月には京都府立大学学長に就任し、1992年8月まで務めました。1992年に京都府立大学を定年退職し、名誉教授の称号を受けました。

退職後も研究活動は衰えず、1993年より京都橘女子大学文学部教授に就任。1995年4月からは京都橘女子大学学長を務め、2000年3月までその任にありました。2001年に京都橘女子大学を退任し、再び名誉教授となりました。2007年6月12日、胆嚢癌のため逝去。81歳でした。

受賞

1999年には、長年の学術研究と教育への貢献が認められ、京都府文化賞（特別功労賞）を受賞しています。

研究内容・業績

門脇禎二の専門は日本史、なかでも日本古代史です。大化の改新に対する批判的な研究や、地域国家論など、独創的な学説を展開しました。これらの研究は、当時の学界に大きな影響を与えました。

2013年10月1日、遺族から寄贈された図書や研究資料が「門脇文庫」として、精華町立図書館に設置され、一般に公開されています。これは、門脇禎二の功績を称え、後世に伝えるための貴重な資料となっています。

著作

著書（詳細なリストは省略）
論文（CiNii Articles 参照: CiNii > 門脇禎二）

関連項目

丹後王国論

外部リンク

門脇文庫について(精華町教育部 生涯学習課 町立図書館)

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