門馬忠雄

門馬忠雄について

門馬忠雄（もんま ただお、1938年6月27日生まれ）は、日本の著名なジャーナリストであり、プロレス評論家として知られています。彼の活躍は、プロレス界における重要な視点を提供し続けており、その独特なニックネーム「ぼやき評論の第一人者」は、彼のユーモアと批評のスタイルを象徴しています。

来歴

福島県相馬市に生まれた門馬は、日本大学藝術学部を卒業後、1962年に東京スポーツ新聞社に入社しました。彼はプロレス記者としてのキャリアをスタートさせ、飲み歩きの多い取材スタイルから「ドサ回りのモン」と呼ばれた経験を持ちます。特に彼は、国際プロレスを中心に活動し、「モンちゃん」という愛称でレスラーたちに親しまれ、年間200日以上の出張取材を行ったこともあるほどです。

1970年代には、国際プロレスのテレビ中継である「国際プロレスアワー」、1980年代には「世界のプロレス」で解説者を務め、広く知られるようになりました。東京スポーツでは運動部長や編集委員を経て、1986年に退社し、その後はフリーのプロレス評論家として活動を続けています。

休業と復帰

脳梗塞のため、一時的に活動を休止することとなりましたが、10か月のリハビリを経て元気に復帰しました。現在も東京中日スポーツや中日スポーツなどでプロレスに関する評論を寄稿しています。また、東京都在籍の際から「プロレス大賞」の選考委員を務めていましたが、2023年にはその役職を退くことを発表し、長きにわたるプロレス記者としてのキャリアに一つの区切りを付けました。

人物

門馬は1964年に、新人レスラーのスクープを求められ、リキ・スポーツパレスを訪れ、後に国際プロレスや全日本プロレスで活躍するラッシャー木村を発見しました。また、国際プロレス担当記者として多くの経験を積み、女子部の存在についての意見が対立し、グレート草津との論争もあったようです。

取材中に起きたエピソードも多く、特に日本プロレスの北海道サーキット取材時には、誤って異なる列車に乗車してしまったことがあり、その結果試合開始に遅れるという事態が発生。これを機に、試合前に会場入りする際の遅れに対する注意が徹底されるようになったといいます。

ジャイアント馬場との初対面の際、出身地に関する話題でも関心を引いたことがあり、馬場の最終シリーズを担当した際には、その後の日本プロレスの運命を見越していたとも言われています。

著書と貢献

門馬の著作は多岐にわたります。『プロレス百科事典』や『ザ・国技館』、さらにはプロレスに関する幅広いエッセイ集などがあり、これらは日本のプロレス文化に対する彼の深い理解を反映しています。彼の言葉は、プロレスファンだけでなく、一般の人々にとっても興味深い内容となっています。

彼の活動は、プロレス界にとって貴重な存在意義をもち、今後もその影響力は続いていくことでしょう。

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