開成山屋内水泳場

開成山屋内水泳場

郡山市の憩いの場である開成山公園内に位置する、年間を通じて利用可能な屋内温水プール施設です。正式名称は開成山屋内水泳場ですが、郡山信用金庫が施設命名権を取得しているため、「郡山しんきん開成山プール」という愛称で広く親しまれています。施設の管理運営は、日本水泳振興会と三菱電機ビルテクノサービスの共同事業体によって行われています。

施設の歴史と特徴

この施設は、2017年（平成29年）に開館しました。福島県内においては、市が設置・運営する屋内50メートルプールとして初めての存在であり、さらに屋内型の50メートルプールと25メートルプールを同一施設内に併設したケースとしても県内で初めての事例となります。建設当初から、本格的な競技会に対応できる水準を目指して設計されており、日本水泳連盟が定める「国内一般プールA」の公認を受けています。

この公認基準を満たしていることから、県レベルの大会はもちろん、全国大会のブロック予選や、全国マスターズ水泳競技大会といったハイレベルな競技会を開催することが可能です。競技会場としての機能を十分に果たすため、大型の電光掲示板や充実した放送設備なども備えられています。

開館を記念するオープニングセレモニーは、2017年7月22日に盛大に執り行われました。この式典では、市内の桜小学校で学んだ経験を持つ立石諒選手をはじめ、福島市出身の加藤和選手ら、日本の水泳界で活躍した元オリンピック代表選手計5名が特別に招かれ、記念すべき施設の「泳ぎ初め」を行いました。

主要施設詳細

施設内には、主に二つのプールエリアがあります。

50メートルプール：日本水泳連盟の公認を受けている本格的な長水路プールです。10コースが設けられており、国際規格にも準拠した水深2.0メートルとなっています。
25メートルプール：こちらも日本水泳連盟の公認短水路プールです。8コースが利用可能で、特筆すべきは水深を0メートルから最大1.4メートルまで自由に調整できる可変床を採用している点です。これにより、競技利用だけでなく、水泳教室やリハビリテーション、小さなお子様連れでも安心して利用できる多目的スペースとして活用されています。

Pプールエリア以外にも、利用者にとって快適な環境を提供するための様々な付帯施設が完備されています。清潔な更衣室やシャワー室、体を温めるための採暖室、利用者の安全を監視する監視室、万が一の怪我や体調不良に対応するための救護室、小さなお子様連れの保護者のための授乳室などが設けられています。また、競技会開催時には選手や来場者が利用できる634席の観客席が用意されています。

アクセスと駐車場

開成山屋内水泳場へのアクセスは、公共交通機関でも比較的容易です。

JR郡山駅西口の8番または9番バス乗り場から、「市役所経由」のバスに乗車し、「郡山市役所」バス停で下車すると、施設まで徒歩約7分です。
JR郡山駅西口の11番バス乗り場から、「麓山経由」のバスに乗車し、「グランド南口」バス停で下車すると、施設は目の前、徒歩約1分の距離にあります。

自家用車で来場する方のために、施設専用の駐車場が47台分用意されています。また、隣接する開成山公園の駐車場も利用することが可能です。

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