間宮啓行

間宮啓行

間宮 啓行（まみや ひろゆき）は、1958年（昭和33年）11月18日に愛知県で生まれた日本の俳優です。キャリアは、シェイクスピア・シアターでの活動から始まり、その後、有限会社華のん企画を経て、現在はホリプロに所属しています。その活動の主軸は長年にわたり舞台に置かれ、多様な作品でその存在感を示してきました。

舞台俳優としてのキャリア

間宮は、日本の演劇界において、特に舞台俳優として確固たる地位を築いています。シェイクスピア作品への造詣が深く、彩の国シェイクスピア・シリーズには欠かせない俳優の一人として度々名を連ねています。故・蜷川幸雄が演出した『ヴェニスの商人』（グラシアーノ役）や、吉田鋼太郎が演出を手がけた『ヘンリー五世』、『ヘンリー八世』、『ジョン王』といった歴史劇から喜劇まで、様々な役柄に挑戦し、高い評価を得ています。

また、演劇ユニット「メメントC」の公演にも参加しており、嶽本あゆ美が作・演出を務めた『太平洋食堂』では主人公の大星誠之助役を演じました。この作品は、初演以降も度々再演され、その度に間宮の主演ぶりが注目を集めました。この『太平洋食堂』での演技は、門真国際映画祭2021の舞台映像部門において最優秀主演男優賞という形で高く評価されています。その他にも、全国巡回を行った『王女メディア』、HOTSKYプロデュースの『ミカンの花が咲く頃に』、燐光群の『草の家』（主演）、ミュージカル『蜘蛛女のキス』、そして現在ロングラン公演中の『ハリー・ポッターと呪いの子』（エイモス・ディゴリー役）など、話題作や実験的な作品を含む多岐にわたる舞台に出演し、その演技の幅広さを示しています。

映像分野への展開

長らく舞台を中心に活動してきた間宮ですが、2024年に新たな境地を開きます。NHKの夜ドラ『未来の私にブッかまされる!?』で、これが自身にとってテレビドラマへの初出演となりました。この作品では五味大介役を務め、映像媒体においてもその演技力を遺憾なく発揮しました。この初出演を機に、テレビドラマへの出演が増えており、TBSテレビの金曜ドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』への出演も決定しています。

舞台での経験に裏打ちされた表現力は、映像の世界でも新たな魅力を放っています。映画では、過去に出演した舞台『ヴェニスの商人』の映像化作品や、福田雄一監督による『聖☆おにいさん THE MOVIE〜ホーリーメンVS悪魔軍団〜』に出演。また、オリジナルビデオ作品にも参加しています。

今後の展望

舞台で培った確かな実力と、映像分野での新たな挑戦を通じて、俳優・間宮啓行はキャリアの幅を広げています。その深みのある演技と独特の存在感は、観る者に強い印象を与えます。今後も舞台、映像を問わず、様々な役柄を通じて観客を魅了し続けることが期待されています。

主な出演作品

舞台

東京コンバット2013
太平洋食堂（主演）
ヴェニスの商人
南京/Nanjing → 安全区/Nanjing
王女メディア
ミカンの花が咲く頃に
ヘンリー五世
ピカソとアインシュタイン～星降る夜の奇跡～
ヘンリー八世
草の家（主演）
ミュージカル 蜘蛛女のキス
メーヘレン フェルメールになろうとした男
ジョン王
ハリー・ポッターと呪いの子

映画

蜷川幸雄シアター第4弾 ヴェニスの商人
聖☆おにいさん THE MOVIE〜ホーリーメンVS悪魔軍団〜

テレビドラマ

夜ドラ 未来の私にブッかまされる!?
金曜ドラマ クジャクのダンス、誰が見た?

オリジナルビデオ

右向け左!自衛隊へ行こう

受賞歴

門真国際映画祭2021 舞台映像部門 最優秀主演男優賞（『太平洋食堂』）

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