閔元植

閔 元植について

閔元植（びん げんしょく、ミン・ウォンシク、朝: 민원식）は、1886年7月12日に生まれ、1921年2月17日に亡くなった韓国朝鮮王朝と日本統治時代の著名な官僚であり、ジャーナリスト、そして社会活動家です。彼は1910年、日韓併合条約が結ばれた後、合法の枠内で参政権と自治権の取得を目指し、親日的な立場をとることにより歴史に名を刻みました。

生い立ち

閔は京畿道楊平郡に生まれ、父は閔泳徽であり、遠い親戚にあたる閔泳宇の養子として成長しました。彼は1904年に高宗の純献皇貴妃の兄、厳俊源の娘、厳彩徳と結婚し、家庭生活を営みました。彼の公職キャリアは1905年に大韓帝国警務庁で始まりましたが、1年後に辞職。その後、1906年からは伊藤博文や長谷川好道といった日本の有力者の支援を受け、急速に昇進していきました。

政治活動

1906年7月には大韓帝国内務部の書記に任命され、その後も様々な役職で昇進を重ねました。彼は特に外部からの圧力による改革を志向し、内務部の衛生課長や参書官などとして活動しました。1910年1月には自身のメディア「時事新聞」を創刊し、この活動を通じて広く情報発信を行いました。

1910年10月には朝鮮総督府の副参議に任じられると、彼は韓日併合直後に自治権と参政権を求める行動を起こしました。以降も京畿道の各地区で守として行政を執り行い、様々な公職を兼務しながら地域社会に影響を与えました。

彼の活動は単なる行政職に留まらず、特に1919年の三・一運動に対する批判を通じて、合法的な手段による自治権の獲得を目指しました。彼は三・一運動の暴力性を厳しく批判し、合法的な枠組み内での自治権の要求を続けました。

日本との関係

1919年以降、閔元植は日本の衆議院や貴族院に対して、朝鮮人の参政権獲得を求める請願を数度行うなど、日本に向けての働きかけを行いました。1920年には日本国内の知識人や政治家との交流を深めつつ、朝鮮人の権利を叫び続けました。

暗殺

彼の最後は悲劇的で、1921年に東京で宿泊していた東京ステーションホテルで、梁槿煥によって襲撃を受けました。この襲撃は、閔元植が主張していた朝鮮人の参政権獲得が、朝鮮の独立運動に対する妨害と見なされての行為であったと言われています。彼は腹部に深い傷を負い、病院に運ばれたものの、出血過多により亡くなりました。

著作

彼は著作として「朝鮮統治問題」を1920年に発表しており、執筆活動にも力を入れていました。また、彼は画家としても知られ、墨竹や蘭花、梅の絵を得意としました。

結論

閔元植の生涯は、日本統治の激動の時代における彼の努力と苦悩を象徴しています。自治権獲得を目指した彼の活動は、今なお多くの人々に影響を与えています。

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