関口苑生

関口苑生（せきぐち えんせい）は、1953年2月2日生まれの日本のミステリ評論家・書評家です。彼は日本推理作家協会の会員でもあります。

山口県下関市で生まれた関口氏は、北海道函館西高等学校を卒業後、早稲田大学社会科学部に進学しましたが、中退しています。大学在学中はワセダミステリクラブに所属し、ミステリへの関心を深めました。

学生時代からライターとしての活動を開始し、冒険小説を中心とした文芸評論を発表しました。彼の評論は、作品の本質を捉え、読者に新たな視点を提供することで評価されています。また、書評や解説も多数執筆しており、ミステリ作品の魅力を広く伝えています。

1983年には日本冒険作家クラブの発足に発起人の一人として携わり、日本の冒険小説界の発展に貢献しました。「週刊現代」では、長年にわたり翻訳ミステリのレビューを担当し、海外の優れたミステリ作品を日本の読者に紹介しています。

関口氏は、連城三紀彦（作家）、北澤和彦（翻訳家）、香山二三郎（コラムニスト）、上原ゼンジ（写真家）らとともに、共同事務所「オフィス・レム」に所属していました。この事務所は、様々なジャンルの才能が集まる場所として知られていました。

著書

単著
『江戸川乱歩賞と日本のミステリー』 (マガジンハウス, 2000年)

編著
『一瞬の人生 : 「仕掛けと謎」の楽しみ 短篇ミステリー・コレクション』 (講談社, 1991年) - 香山二三郎との共編
『名探偵より愛をこめて : 推理する頭脳 短篇ミステリー・コレクション2』 (講談社, 1991年) - 香山二三郎との共編
『恋愛小説名作館 1-3』 (講談社, 1995年)

関口苑生は、ミステリ評論家・書評家として、日本のミステリ界に多大な貢献をしています。彼の評論や書評は、ミステリ作品の理解を深めるだけでなく、新たな作品との出会いをもたらしてくれるでしょう。

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