関東医療少年院

関東医療少年院について

関東医療少年院（かんとういりょうしょうねんいん）は、東京都府中市に位置していた法務省矯正局の運営による少年院で、2019年3月まで活動を行っていました。この施設は、全国で2つしかない第三種少年院（旧称：医療少年院）のひとつであり、心身に著しい障害を持つ青少年を対象とした医療と教育を行っていました。

歴史と沿革

この施設は1949年に矯正治療施設として設立され、その後、1965年に全面的な改装が行われました。2017年には移転計画が進み、東日本少年矯正医療・教育センターとして昭島市の国際法務総合センター内に統合されました。これにより関東医療少年院は閉所となり、同等の機能を持つ施設は京都医療少年院のみとなりました。

施設の概要

関東医療少年院は定員124名であり、医療法上も病院に該当する施設でした。この第三種少年院は、主に12歳から26歳未満の少年が収容され、精神疾患を持つ者に特化した治療を提供していました。施設内では、専門医による治療とともに、生活技能や職業指導などの教育プログラムが組まれていました。一般的には、収容された少年たちは約1年のプログラムを経て、治療が成功した場合には一般の少年院に移送されることがありました。

アクセス

関東医療少年院は、JR中央線の国分寺駅または京王線の府中駅から京王バスを利用し、「新町一丁目」バス停で下車後、徒歩で約3分の位置にありました。また、中央自動車道の国立府中インターチェンジからは約15分というアクセスの良さも持っていました。

関連項目

この施設に関連する項目としては、少年院全般や現存する京都医療少年院などが挙げられます。関東医療少年院の閉所は、精神的な支援を必要としている未成年者にとって、影響を及ぼす出来事であったと言えるでしょう。精神疾患に対する適切な治療と教育が受けられる場が必要であることを改めて考えさせられます。

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