関西学院大学ラグビー部

関西学院大学体育会ラグビー部は、通称「関学ラグビー部」として知られ、関西大学ラグビーリーグ戦のトップカテゴリーであるAリーグに名を連ねる伝統校です。

このクラブは1928年に活動を開始しました。昭和中期には、関西学生ラグビー界を牽引する強豪の一角を占め、東西学生対抗戦での優勝経験もあり、関西学生リーグでも幾度となく栄冠を手にしていました。特に1957年度に関西制覇を達成するまで、輝かしい時代を築いていました。

しかし、その後のチームは長らく低迷期に入ります。1957年度以降は関西での優勝から遠ざかり、1980年度には下位リーグであるBリーグへの降格を経験しました。さらにカテゴリーを下げるなど、苦難の時期が長く続きましたが、不屈の精神で再建に取り組みます。

そして2002年度、チームは念願だったAリーグへの復帰を入れ替え戦での勝利によって果たします。このAリーグ復帰が、新たな時代の幕開けとなりました。

復活の狼煙を上げたのは2008年度です。実に51年ぶりとなる関西大学ラグビーリーグでの優勝という快挙を成し遂げ、同年度の全国大学選手権でも記念すべき初勝利を挙げました。さらに翌2009年度には、リーグ戦を全勝で制覇し、完全に古豪から強豪へと復活したことを印象づけました。

2014年度にも再びリーグ戦全勝優勝を達成するなど、近年は関西のトップチームとして安定した実力を示しています。ただし、翌2015年度には予期せぬ最下位となり、11年ぶりに入れ替え戦に臨むという厳しい局面も経験しました。しかし、大阪体育大学との死闘を制し、Aリーグ残留を勝ち取っています。

これまでに獲得した主なタイトルは以下の通りです。

関西大学ラグビーリーグ戦：10回優勝（1947, 1948, 1949, 1950, 1951, 1954, 1957, 2008, 2009, 2014年度）
東西学生ラグビーフットボール対抗王座決定戦：1回優勝（1947年度）

チームの士気を高める部歌は「出陣の歌」です。

多くの卒業生が社会人ラグビー界で活躍しており、中には日本代表に選出された選手や、国内トップリーグ（現在のリーグワン）でチームの中心選手として活躍したOBも多数存在します。例えば、大塚卓夫氏、高岡晃一氏、南義明氏といった日本代表経験者をはじめ、西川征克氏、田中健太氏、長野直樹氏（7人制日本代表）、芦田一顕氏、松延泰樹氏、徳永祥尭氏、中孝祐氏（7人制日本代表）、奥平湧氏（7人制日本代表）、平生翔大氏（現東京サントリーサンゴリアス所属）など、多くのOBが各カテゴリで功績を残しています。

チームは兵庫県西宮市の関西学院大学第二フィールドを主な練習拠点として活動しています。

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