闇からの一撃

レインボーのアルバム『闇からの一撃』（原題：Straight Between the Eyes）は、1982年にリリースされました。

制作背景

1981年のワールド・ツアー後、キーボード担当のドン・エイリーが脱退。後任としてデイブ・ローゼンサルがオーディションで選ばれました。アルバムは、カナダのモーリン・ハイツにあるレ・スタジオで制作されました。前作『アイ・サレンダー』の製作途中に加入したジョー・リン・ターナーは、本作では作曲にも全面的に参加し、その才能を発揮しています。また、このアルバムはレインボーにとって初のデジタル録音作品となりました。

タイトルについて

アルバムの原題である"Straight Between the Eyes"は、リッチー・ブラックモアが1967年頃にロンドンのパブでジェフ・ベックと話していた際に、ベックがジミ・ヘンドリックスの演奏を評して言った「He hits you straight between the eyes!（ヤツの演奏は、まさに急所を射抜く！）」という言葉に由来しています。

収録曲

1. デス・アリー・ドライバー (Death Alley Driver)
2. ストーン・コールド (Stone Cold)
3. ブリング・オン・ザ・ナイト (Bring on the Night (Dream Chaser))
4. タイト・スクィーズ (Tite Squeeze)
5. テアリン・アウト・マイ・ハート (Tearin' Out My Heart)
6. パワー (Power)
7. ミス・ミストゥリーテッド (MISS Mistreated)
8. ロック・フィーヴァー (Rock Fever)
9. アイズ・オブ・ファイヤー (Eyes of Fire)

参加メンバー

ジョー・リン・ターナー - ボーカル
リッチー・ブラックモア - ギター
ボビー・ロンデイネリ - ドラムス
デイブ・ローゼンサル - キーボード
* ロジャー・グローヴァー - ベース

このアルバムは、レインボーの音楽性の新たな一面を示す作品として、ファンから高く評価されています。ジョー・リン・ターナーの加入によって、よりメロディアスで聴きやすい楽曲が増え、バンドの新たな方向性を示唆しました。デジタル録音の導入も、サウンドに深みと透明感を与え、より洗練された音楽体験を提供しています。

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