阪上忠匡

阪上忠匡：地方競馬を駆け抜けた騎手人生

阪上忠匡氏は、1983年12月15日生まれの地方競馬騎手として、岐阜県笠松競馬場および南関東の川崎競馬場で活躍しました。地方競馬教養センター騎手課程第77期生として、2003年3月31日に地方競馬騎手免許を取得。大橋敬永厩舎からデビューし、同年4月8日には初勝利を飾ります。

デビュー当初から才能を発揮し、2006年には全日本新人王争覇戦に出場。着実に実績を重ね、2007年には中央競馬初騎乗を果たします。しかし同年、落馬事故により腰椎横突起骨折と右鎖骨骨折の重傷を負い、長期入院を余儀なくされました。懸命なリハビリを経て、4月にはレースに復帰、その精神力は多くの人々を感動させました。

2007年11月には地方競馬通算100勝を達成。その後も活躍を続け、2010年には技術研鑽のため、期間限定で南関東公営競馬の大井競馬場（栗田裕光厩舎所属）で騎乗。更なるスキルアップを目指し、研鑽を積みました。

2011年1月22日、阪上氏は騎手を引退。引退後は、大井競馬場で栗田裕光厩舎の調教厩務員として4年間勤務。自身のTwitterで調教師を目指していることを公表するなど、競馬界への情熱は冷めることはありませんでした。その後、川崎競馬場の佐々木仁厩舎に移籍し、調教厩務員として経験を積みました。

そして、2018年3月、地方競馬全国協会から騎手免許試験合格の発表があり、同年4月1日付で騎手免許が交付。見事、現役復帰を果たします。福島秀夫厩舎、村田六郎厩舎と所属厩舎を変えながら、2022年3月31日、川崎競馬場でのレースをもって、再び引退。3月4日に行われた川崎競馬第2競走が、その現役最後の騎乗となりました。

阪上氏の騎手人生は、数々の成功と困難、そして不屈の精神が詰まった物語です。落馬事故からの復帰、中央競馬への挑戦、そして二度目の引退。そのすべてが、彼の類まれな才能と強い意志の表れと言えるでしょう。

彼の騎乗馬として特に記憶に残る馬には、カキツバタフェロー、ニュースターガール、ケイアイカルディナ、カキツバタロイヤルなどがいます。これらの馬との数々のレースは、多くの競馬ファンの心に深く刻まれていることでしょう。

引退後も競馬界への貢献を続け、後進の育成にも尽力していくことが予想されます。阪上忠匡氏の今後の活躍にも期待しましょう。地方競馬界に大きな足跡を残した彼の功績は、これからも語り継がれていくことでしょう。彼の情熱と努力は、多くの若手騎手にとって大きな刺激となり、励みとなるに違いありません。

主な騎乗馬

カキツバタフェロー (2007年サラ・プリンセス特別)
ニュースターガール (2008年兼六園ジュニアカップ、サラ・プリンセス特別、ライデンリーダー記念、クイーンカップ【笠松】)
ケイアイカルディナ (2008年スプリント)
カキツバタロイヤル (2009年新緑賞、駿蹄賞)

関連情報

笠松競馬場
大井競馬場
川崎競馬場
地方競馬情報サイト
nankankeiba.com
笠松けいば
* 阪上忠匡 (@sakauetadamasa) - X（旧Twitter）

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