阪口悟

阪口 悟（さかぐち さとる）

阪口悟は1978年8月16日生まれの将棋棋士で、木下晃七段の弟子として将棋界に身を投じました。彼は大阪府高石市の出身で、棋士番号は254です。

棋歴の展開

阪口は1991年9月に奨励会に6級で入会し、将棋の道を歩み始めました。初期の頃は降級の危機に直面し、思うように成果を上げられない時期が続きましたが、彼は2年をかけて5級に昇級。その後、18歳で初段に達することができました。しかし、初段に昇格した後は再び難しい道のりが待っていました。二段への昇段には約3年を要し、道のりは平坦ではありませんでした。

彼は2000年後期から三段リーグに参加し、初めての参加から3期連続で負け越し、ついには降段点を経験するという試練を乗り越えなければなりませんでした。しかし、これを経て以降は安定した成績を残し、2004年度前期の第36回三段リーグで14勝4敗の成績を収め、四段に昇段します。

その後、2009年12月8日には、公式戦での勝数規定を満たす形で五段に昇段しました。2010年度には王座戦でベスト8に進出し、順位戦には2005年度から参加。特に2012年度の第71期では9勝1敗という素晴らしい成績を収め、8年目にしてようやく昇級を果たしました。さらに、2018年7月19日には六段に昇段しています。

また、NHK杯戦にも挑戦し、2019年度に予選を突破して本戦に出場しましたが、1回戦で藤井聡太に敗れてしまいました。

棋風と人物

阪口の棋風は中飛車を用いたもので、攻撃的なスタイルと堅実な受けのバランスが特徴です。棋士として、そして人として彼は成長を続ける姿勢を大切にしており、特に四段に昇段する1年半前には「何かを変えなくては」との思いからダイエットに取り組み、見事に昇段を果たしたというエピソードがあります。

また、阪口は関西の若手棋士として将棋の普及にも力を入れ、自宅で将棋教室を開いてアマチュアに指導を行っています。このように、彼は指導者としての側面も持つ棋士です。

私生活においては、2007年に入籍を公表し、プライベートでも新たなスタートを切りました。

昇段履歴

• - 1991年：6級
• - 1996年：初段
• - 2004年10月1日：四段（プロ入り）
• - 2009年12月8日：五段（勝数規定／公式戦100勝）
• - 2018年7月19日：六段（勝数規定／五段昇段後公式戦120勝）

将棋界での多くの経験を経て、阪口悟は現在も進化を続けています。彼の成績や棋風には多くの人々の期待が寄せられています。将棋棋士一覧や、彼の師である南芳一に関心を持つことも、将棋ファンにとって興味深い話題でしょう。彼に関する書籍「ナニワ流 ワンパク中飛車」も、多くの読者に親しまれています。

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