阪本時彦

阪本時彦について

阪本時彦（さかもと ときひこ）は、1942年9月22日に東京府東京市浅草区（現在の東京都台東区）で生まれ、2020年に亡くなった元毎日放送のアナウンサーです。彼は愛称「時さん」で親しまれ、多くの人々に親近感を与えました。

学歴と初期の経歴

1965年に日本大学を卒業した後、阪本は毎日放送に入社しました。同じ年に入社した同期には、アナウンサーの吉田智子がいます。また、道上洋三とは大学の同級生でもありました。阪本は、MBSラジオの生ワイド番組において、パーソナリティとしての役割を担った草分け的存在であり、特に早朝の番組で注目を集めました。

パーソナリティとしての活動

阪本は、ABCラジオの人気番組『おはようパーソナリティ中村鋭一です』に対抗する形で、平日の早朝にスタートした『おはようリスナー阪本時彦です』で自己表現を試みました。彼は東京出身で巨人ファンという背景を生かそうとしましたが、自身の個性を発揮するには苦労もあり、「ふっきれない部分を抱えたまま船出した」と述べることもありました。温厚な性格の彼は、「後発の弱みもあって、健闘も及ばなかった」と振り返っています。

その後、阪本はアナウンス部長やアナウンサー室長を歴任しましたが、この期間は主に管理職としての業務に専念したため、1998年に終了した『あどりぶランド』以降、実質的にほとんどの番組には出演しませんでした。しかし、彼の存在感は視聴者に深く印象を残していました。

引退後の活動

2002年に毎日放送を定年退職した阪本は、その後もMBSラジオの『ラジオの達人』に出演し続けました。さらに、吹田ケーブルテレビ（現在のJ:COM吹田）で部長としての職務を果たしつつ、講演活動やイベントの司会にも力を入れました。

最期の日々

2020年9月21日、MBSラジオで放送された『桜井一枝のそれそれ!?リクエスト』にて、阪本の死去が公表されました。彼は77歳で、この年の初めに癌との闘病生活を送っていたことが、共演者の桜井一枝から伝えられました。葬儀は家族葬として執り行われました。

主な出演番組

テレビ

• - 八木治郎ショー（全国ネット）
• - ワイドYOU（初代司会）
• - テレビ列島7時（近畿地方担当キャスター）
• - あどりぶランド（アナウンサー室長時代に終了）
• - MBSニュース（随時）
• - 8時です!生放送（J:COM関西、転職後に出演）

ラジオ

• - MBSセスナフライングスタジオ（木曜日担当）
• - おはようリスナー阪本時彦です
• - グアムグアムリクエスト
• - 飛び出せ歌謡ショー
• - MBSジャンボサタデー
• - 時さんのラジオ大通り
• - おはようゴールデンエイジ
• - ラジオの達人
• - 毎日ニュース→MBSニュース（随時）

阪本時彦は、アナウンサーとしての質の高い仕事だけでなく、その人柄と温かさでも多くのファンの心に残り続けています。彼の功績と人間性は、今でも多くの人々に語り継がれています。

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