阪田憲次

阪田憲次（さかた けんじ）

日本の土木工学者。
1943年4月16日に中国天津市で生まれ、2021年11月2日に逝去。

学歴

京都府立嵯峨野高等学校卒業
1969年 京都大学大学院工学研究科土木工学専攻修士課程修了
1976年 工学博士号取得

職歴

岡山大学工学部土木工学科 助教授
岡山大学工学部土木工学科 教授
岡山大学 環境理工学部 教授
岡山大学 環境理工学部長
岡山大学 大学院自然科学研究科長

その他の役職

土木学会 会長
土木学会 副会長
日本コンクリート工学協会 会長
ダム工学会 会長

主な活動

土木学会会長在任中に、東日本大震災特別委員会委員長として、甚大な被害を受けたインフラの調査を指揮。
2006年には、土木学会認定特別上級土木技術者（鋼・コンクリート）の資格を取得。

受賞・叙勲

叙正四位
瑞宝中綬章

人物

阪田憲次は、長年にわたり土木工学の発展に貢献した人物であり、特にコンクリート構造物の研究や、大規模災害時のインフラ復旧に関する活動で知られている。岡山大学での教育・研究活動を通じて多くの後進を育成し、学会活動や社会貢献活動にも積極的に取り組んだ。東日本大震災の際には、土木学会のトップとして、被害状況の調査と復旧に向けた取り組みを主導し、そのリーダーシップは高く評価されている。その功績を称え、叙正四位、瑞宝中綬章が授与された。

阪田憲次の研究分野は、土木工学の中でも特にコンクリート構造物の耐久性や耐震性に関するものが多く、それらの研究成果は、社会基盤整備に大きく貢献した。また、教育者としても熱心であり、学生からの信頼も厚かった。多くの学会で要職を歴任し、日本の土木工学の発展に尽力した。

阪田憲次の業績は、学術分野だけでなく、社会全体にも大きな影響を与えた。特に、災害時のインフラ復旧に関する知見は、その後の防災対策の策定にも活かされている。彼の活動は、土木技術者の模範となり、後世に語り継がれるべきものである。

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