阿児郵便局

阿児郵便局の基本情報と歴史

阿児郵便局（あごゆうびんきょく）は、三重県志摩市に位置する郵便局です。この郵便局は、民営化以前には集配特定郵便局として分類され、地域住民の日常的な通信の基盤を支えています。

基本概要

阿児郵便局の住所は、〒517-0599 三重県志摩市阿児町鵜方4879にあり、約2,115㎡の敷地に構える鉄筋コンクリート造の2階建ての局舎は、延べ床面積が1,136㎡です。この局舎内には、地域住民のアート作品を展示するためのコミュニティールームが設けられ、バリアフリーを考慮した車いす対応のトイレも完備されています。これにより、すべての地域住民が利用しやすい環境が整えられています。

歴史的沿革

阿児郵便局は1875年（明治8年）4月1日に「鵜方郵便取扱所」として開設され、その後様々な変遷を経て発展してきました。1876年には「鵜方郵便局（五等）」へと改称し、1885年には郵便貯金業務を始めるなど、早くから多様なサービスを提供し始めました。1897年10月1日には電信業務も開始し、これによって地域内の通信手段が大幅に拡充されました。

1956年3月1日には「阿児郵便局」へ改名し、地域の郵便業務をさらに強化します。以降も局舎の移転や業務の拡張を繰り返し、地域のニーズに応えています。例えば、1969年には新しい位置に移転し、1991年には読み仮名を「阿こ」から「阿ご」へ変更しました。

近年では、2007年の民営化に伴い、郵便事業伊勢支店阿児集配センターに業務が一部移管されましたが、依然として地域に根ざしたサービスを提供し続けています。2012年には日本郵便株式会社が発足し、阿児郵便局はこれに統合され現在に至っています。

提供業務

阿児郵便局では、郵便物の取り扱いから各種金融サービスまで、多岐にわたる業務を行っています。具体的には、一般の郵便や印紙、ゆうパック、内容証明などが提供されており、さらに貯金、為替、振替、振込、国際送金、国債、投資信託などの金融関連業務も充実しています。また、生命保険やバイク自賠責保険なども扱い、地域住民の生活を支える多角的な役割を果たしています。

加えて、ATMも設置されており、志摩市内の一部地域において集配業務を行っています。私書箱の利用も可能で、風景印の取り扱いもしており、その図柄は美しい英虞湾とキャンプ用テントで、利用者にとっての特別な記念の一つとなっています。この風景印は1956年から使用されており、正確に言えば、初めて使用された日付は3月1日です。

アクセスと周辺施設

阿児郵便局へのアクセスは、近鉄志摩線の鵜方駅南口から徒歩約10分と、非常に便利です。また、三重交通バスの利用も可能で、近隣には駐車場が完備されているため、車での訪問も容易です。周辺には志摩市役所や主要国道があり、地域の中心地としての役割も果たしています。

このように阿児郵便局は、歴史ある町の中で地域に根差した様々なサービスを展開し、日々多くの住民に利用されています。

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