鵜方駅

鵜方駅の概要

鵜方駅（うがたえき）は、三重県志摩市阿児町にある近畿日本鉄道（近鉄）志摩線の駅で、駅番号はM91です。この駅は、志摩市の代表駅として、特に志摩スペイン村へのアクセス地点として重要な役割を果たしています。冬には地元の住民によるイルミネーションが駅前に設置され、訪れる人々を楽しませています。

歴史

鵜方駅は、開業当初から志摩地方の玄関口としての役割を担っていました。1960年代後半に開発されるまで、駅の南側には広大な水田地帯が広がっていました。歴史的な出来事として、以下の年表にまとめられる数々の出来事があります。

• - 1929年（昭和4年）7月23日: 志摩電気鉄道が開通し、開業。
• - 1944年（昭和19年）2月11日: 親会社の志摩電気鉄道が合併し、三重交通志摩線の駅となる。
• - 1965年（昭和40年）4月1日: 近畿日本鉄道の駅に移行。
• - 1970年（昭和45年）3月1日: 駅の営業を再開し、標準軌化が完了。
• - 1994年（平成6年）3月27日: ホームの幅員を拡張し、橋上駅舎化。
• - 2007年（平成19年）4月1日: PiTaPaの使用を開始。
• - 2016年（平成28年）: 伊勢志摩サミットに際し、一時運休。

駅構造

鵜方駅は、島式ホーム1面2線を備えた地上駅で、橋上駅舎が設けられています。改札口は3階にあり、ホームは1階に位置しています。駅の出入口は南北にあり、特に南口にはバスロータリーがあります。開業当初は北口が正面でしたが、後の開発により南口がメインの出入口となりました。

駅の設備

この駅には有人管理の窓口があり、特急券や定期券を購入できます。また、改札機が導入されており、全国相互利用可能なICカードも使用できます。南口にはお土産物店や軽食堂、コインロッカーなどの便利な設備が整っています。

停車列車と利用状況

鵜方駅では、すべての定期旅客列車が停車し、特急列車も運行されています。近年の調査によると、1日あたりの乗降人数は変動がありますが、2023年の調査結果では約1,485人が利用しています。過去の調査と比較すると、数の増減がありますが、観光シーズンには特に利用者が増えます。

周辺情報

駅周辺には、志摩市役所や三重県志摩庁舎、阿児郵便局などの公共施設があり、地域の中心地としての役割も果たしています。他にも志摩市立文岡中学校や阿児ショッピングセンター（イオン阿児店）など、多くの施設が駅から徒歩圏内に位置しています。

バス路線

鵜方駅前には、志摩市内各町（阿児町、浜島町、大王町、志摩町、磯部町）行きのバス路線が発着しています。特に、三重交通が運行する路線は、伊勢赤十字病院や志摩病院など、様々な重要地点へのアクセスを提供しています。

特別イベントとコラボ企画

近年、鵜方駅ではVTuberとのコラボイベントも実施されており、特に2023年には志摩スペイン村と連携したイベントが開催されました。特別なステッカーや等身大パネルの設置など、多くのファンが訪れる理由ともなっています。

隣接駅

鵜方駅の隣は志摩横山駅（M90）、その先には志摩神明駅（M92）が続いています。これは近鉄志摩線の主要な駅となります。

最後に、鵜方駅はその立地とサービスの充実度から、訪れる人々にとって非常に重要な交通拠点であり、その魅力は多くの人に受け入れられています。

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