阿弥陀寺 (会津若松市)

阿弥陀寺（あみだじ）

阿弥陀寺は、福島県会津若松市七日町に位置する浄土宗の寺院で、正覚山という山号を冠しています。

歴史

阿弥陀寺は慶長8年（1603年）に良然和尚によって開山されたと伝えられています。しかし、戊辰戦争の戦火により堂宇が焼失するという大きな被害を受けました。明治3年（1870年）には、若松城の小天守であった「御三階」を移築し、仮本堂として再建されました。

境内には、戊辰戦争で命を落とした1300名もの戦死者の遺骸が埋葬されています。この事実は、阿弥陀寺が戊辰戦争の歴史を今に伝える重要な場所であることを示しています。

また、阿弥陀寺は新選組三番隊組長として知られる斎藤一（藤田五郎）の墓所としても有名です。幕末の動乱を生き抜き、明治・大正の時代を生きた斎藤一の墓は、多くの歴史ファンにとって特別な場所となっています。

御三階

阿弥陀寺の「御三階」は、江戸時代に建てられた貴重な古建築物です。外観は三層構造ですが、内部は四階建てとなっています。若松城内にあった頃は、物見櫓としての役割だけでなく、秘密会議などにも使用されていたと伝えられています。

御三階が阿弥陀寺に移築される際、本丸御殿の玄関唐破風も同時に移築され、現在の形となりました。この唐破風は、御三階の歴史的価値をさらに高める要素となっています。

阿弥陀寺は、戊辰戦争の悲劇と、新選組隊士の生き様を今に伝える、歴史的に重要な寺院です。会津若松を訪れる際には、ぜひ足を運んでみてください。

外部リンク

阿弥陀寺の歴史

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