阿蘇品照美

阿蘇品照美（あそしな てるみ）は、1982年8月2日生まれの日本の元陸上競技選手です。長距離走を専門とし、熊本県阿蘇市出身です。

中学時代から陸上競技で才能を発揮し、1997年には全国都道府県対抗女子駅伝で3区を走り、区間賞を獲得。熊本県チームの優勝に大きく貢献しました。その後、熊本信愛女学院高等学校に進学し、卒業後の2001年に京セラに入社。実業団選手として本格的に長距離走に取り組みました。

2003年の全日本実業団女子駅伝では、同じ区間を走った福士加代子選手との激しいデッドヒートを制し、注目を集めました。このレースでの勝利は、阿蘇品選手の高い潜在能力を示すものでした。

2005年には、兵庫リレーカーニバルの女子10000mで、世界陸上選手権の参加標準記録Aを突破する31分23秒55を記録しました。しかし、その後の日本選手権では8位に終わり、惜しくも世界選手権代表の座を逃しました。同年10月には、カナダ・エドモントンで開催された世界ハーフマラソン選手権に出場し、1時間11分45秒で12位という結果を残しました。

2006年1月には、大阪国際女子マラソンで初めてマラソンに挑戦しました。レース前半は先頭集団に食らいつく走りを見せましたが、途中で脱水症状を起こし、35km地点で無念の途中棄権となりました。その後、京セラを退社し、故郷の熊本に戻りました。

2008年4月には、大南博美・敬美姉妹が所属するトヨタ車体陸上部に入部し、再び競技活動を再開しました。しかし、同年12月の日体大記録会を最後に、2009年3月にはトヨタ車体陸上部を退部しました。なお、トヨタ車体陸上部は2010年3月に廃部となっています。

阿蘇品照美選手は、中学時代からその才能を発揮し、実業団でも注目を集めましたが、世界選手権やオリンピックなどの国際舞台には手が届きませんでした。しかし、その走りは多くの陸上ファンに記憶され、今もなお語り継がれています。

主な成績
1997年：全国都道府県対抗女子駅伝3区区間賞
2005年：兵庫リレーカーニバル女子10000m 31分23秒55
* 2005年：世界ハーフマラソン選手権12位

外部リンク
トヨタ車体陸上部・活動ブログ

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