阿部明子

阿部明子

阿部明子（あべ あかし、1927年12月10日 - 2018年2月28日）は、日本の育児学者であり、東京家政大学の名誉教授として知られています。彼女は、長年にわたり、育児学の研究と教育に尽力し、日本の保育現場に多大な貢献をしました。

生涯

阿部明子は東京で生まれましたが、幼少期は旧満洲（中国東北部）で過ごしました。旧姓は小田島。彼女の家族は学術に深く関わっており、英文学者の小田島雄志は弟、エッセイストの松村紀代子は妹にあたります。

日本女子大学家政学部児童学科を卒業後、同大学院修士課程を修了。その後、東京家政大学短期大学部で講師、助教授、教授を歴任し、1998年に東京家政大学名誉教授となりました。2018年2月28日、多臓器不全のため東京都目黒区の病院で逝去。90歳でした。

業績

阿部明子の研究は、子どもの発達と保育実践に焦点を当てたものが多く、理論と実践を結びつけることを重視していました。彼女の著作は、保育者や保護者にとって貴重な指針となり、多く読まれています。

著書

阿部明子は、数多くの著書を執筆・編集しました。主な著書には以下のようなものがあります。

『子どもの観察と評価 その方法とポイント』
『アイデアいっぱいお誕生会』
『ひやっと3にんぐみ』
『おばあちゃんの花のたね』

また、共編著として、

『ママたちはこう育てた 0～3歳<育児のポイント>』
『子どもの絵 親と教師のために』
『保育実践講座 第4巻.カリキュラムのたて方・生かし方』
『新しい保育カリキュラム 9』
『望ましい経験や活動シリーズ 19 子どもが参加する行事』
『新保育内容講座 第6巻 絵画製作・造形』
『保育内容・言葉』
『幼児の身体活動』
『心をつなぐ紙芝居』
『幼児教育課程・保育計画総論』
『幼児教育指導法 保育における援助の方法』
『保育内容言葉の探究』
『教育・保育実習総論 実習の事前・事後指導』
『健康 心身の健康に関する領域』
『表現 感性と表現に関する領域』
『保育における援助の方法』

などがあります。これらの著作は、保育者養成のテキストとしても広く使用され、日本の保育の質向上に大きく貢献しました。

阿部明子の業績は、日本の育児学と保育の発展に不可欠なものであり、彼女の思想と実践は、今後も多くの人々に影響を与え続けるでしょう。

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