除野康雄

除野康雄（よの やすお）

除野康雄は、1885年12月12日に熊本県飽託郡健軍村（現在の熊本市東区）で生まれ、1969年10月9日に没した日本の内務・警察官僚です。官選の滋賀県知事を務めたことでも知られています。

生い立ちと学歴

除野康雄は、除野正稔の二男として誕生しました。第五高等学校を卒業後、1911年に東京帝国大学法科大学政治学科を卒業。同年11月には、文官高等試験行政科試験に合格し、官僚としての道を歩み始めました。

内務官僚としてのキャリア

1912年、除野康雄は内務省に入省し、北海道庁属としてキャリアをスタートさせました。その後、北海道庁理事官、茨城県理事官、鹿児島県警察部長といった要職を歴任。さらに、鳥取県、秋田県、新潟県では書記官・内務部長として地方行政に携わりました。

地方官僚としての豊富な経験を積んだ後、1931年1月20日に滋賀県知事に就任しました。しかし、同年12月18日には、政友会の犬養内閣成立に伴い知事を休職となり、1932年1月29日に依願免本官（退官）となりました。

退官後の活動

退官後、除野康雄は京都市第一助役、京都府食糧営団理事長などの役職を歴任しました。これらの活動を通して、地方行政や食糧問題に貢献しました。

参考文献

歴代知事編纂会編『新編日本の歴代知事』歴代知事編纂会、1991年。
秦郁彦編『日本官僚制総合事典：1868 - 2000』東京大学出版会、2001年。
人事興信所編『人事興信録』第14版 下、1943年。
鈴木源十郎編『札幌之人』1915年。

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