陳仕朋

陳仕朋（チェン・スーポン）投手：富邦ガーディアンズの頼れる右腕

1997年9月20日、台湾台中市生まれの陳仕朋選手は、CPBL（中華職業棒球大聯盟）の富邦ガーディアンズに所属するプロ野球選手です。主に先発投手として活躍しており、その安定感と成長力から、チームの屋台骨を支える存在となっています。

2019年：飛躍のシーズン

2016年、義大ライノズ（現富邦ガーディアンズ）からドラフト2位で指名されプロ入り。しかし、2018年までは勝利を掴むことができませんでした。転機となったのは2019年。二軍投手コーチであった王建民氏（元ニューヨーク・ヤンキース投手）の指導の下、投球フォームやメンタル面において大きな進歩を遂げます。4月にはプロ初勝利を挙げると、その勢いは留まることを知らず、シーズン通算11勝8敗、防御率3.48という素晴らしい成績を残しました。この活躍により、初のオールスターゲーム出場を果たし、更には最成長選手賞を受賞。まさに飛躍の年となりました。

2020年：さらなる高みを目指して

2020年も先発ローテーションの一角として活躍。8月23日には楽天モンキーズ戦で9回120球を投げきり、プロ初完投勝利・完封勝利という金字塔を打ち立てました。また、10月21日の同カードではプロ初ホールドを記録するなど、その活躍は多岐に渡ります。しかし、シーズン全体では6勝10敗、防御率5.21と、前年ほどの圧倒的な成績を残すには至りませんでした。それでも、100イニング以上を投げた台湾人投手の中で、2年連続でリーグトップのFIP（独立防御率）を記録するなど、潜在能力の高さを示しました。

選手としての特徴

陳仕朋投手の最大の特徴は、その安定した制球力と、状況に応じた巧みな投球術です。速球を軸に、変化球を効果的に織り交ぜることで、打者を翻弄します。特に、2019年、2020年と2年連続で100イニング以上を投げながら、リーグトップクラスのFIPを記録したことは、彼の高い投球内容の証と言えます。

記録

初登板・初先発登板：2017年10月7日
初奪三振：2018年5月17日
初勝利：2019年4月14日
初完投勝利・初完封勝利：2020年8月23日
初ホールド：2020年10月21日
オールスターゲーム出場：1回（2019年）

今後の展望

2019年の大躍進、そして2020年の経験を活かし、さらなる高みを目指し続ける陳仕朋投手。CPBLを代表する投手として、今後の活躍に期待がかかります。安定した投球と、更なる進化を遂げることで、台湾プロ野球界のトップ投手として君臨する可能性を秘めていると言えるでしょう。彼の今後の活躍から目が離せません。

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