陸中八木駅

陸中八木駅について

陸中八木駅（りくちゅうやぎえき）は、岩手県九戸郡洋野町に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）八戸線の駅です。この駅は、地域の足として、また歴史を刻む駅として、多くの人々に利用されてきました。

歴史

1925年（大正14年）11月1日: 鉄道省の駅として開業しました。この開業は、地域の人々にとって、鉄道による移動が身近になる大きな出来事でした。
1972年（昭和47年）3月15日: 急行「深浦」が当駅まで延長され、駅の重要性が増しました。これは、陸中八木駅が交通の要所としての役割を担うようになったことを示しています。
1976年（昭和51年）8月1日: 貨物の取り扱いが廃止されました。これは、鉄道輸送の形態が変化していく過程での出来事でした。
1982年（昭和57年）11月15日: 急行「深浦」が廃止されましたが、その名残として八戸 - 陸中八木間の普通列車が設定されました。これは、急行の廃止後も駅の重要性を維持するための措置でした。
1984年（昭和59年）2月1日: 荷物の扱いも廃止されました。これにより、駅の機能は旅客輸送に特化していくことになります。
1987年（昭和62年）4月1日: 国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となりました。これは、国鉄からJRへの移行という、鉄道史における大きな転換期を象徴する出来事でした。
2000年（平成12年）12月2日: 当駅始発・終着の普通列車が廃止されました。これは、ダイヤ改正による運行形態の変化を示す出来事でした。
2005年（平成17年）6月28日: この日の午前0時すぎに、前日夜より続いていた腕木式信号機の撤去作業が終了しました。これにより、JRのすべての駅から腕木式信号機が消滅しました。撤去された腕木式信号機は、洋野町を通じて、宿戸小学校に設置されています。これは、鉄道の歴史を伝える貴重な遺産が、地域に保存されることになったことを示しています。
2005年（平成17年）12月10日: 八戸線CTC化による運転取扱業務の廃止により無人化されました。陸中八木駅長が廃止され、久慈駅長管理下となりました。また、開業以来の木造駅舎が取り壊されました。この無人化は、合理化の一環として行われたものでした。
2008年（平成20年）3月: 新駅舎（待合所）が完成しました。これは、利便性を向上させ、利用者にとって快適な空間を提供することを目的としたものでした。
2011年（平成23年）3月11日: 東北地方太平洋沖地震（東日本大震災）とこれにより発生した大津波により全線で不通となりました。これは、自然災害が交通網に大きな影響を与えることを示した出来事でした。
2012年（平成24年）3月17日: 運転を再開しました。これは、地域の復興に向けた大きな一歩でした。
2022年（令和4年）4月1日: 久慈駅長廃止に伴い、八戸駅長管理下となりました。これは、組織再編による管理体制の変更を示すものでした。
2024年（令和6年）10月1日: えきねっとQチケのサービスが開始される予定です。

駅構造

陸中八木駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。かつては海側にもう1線あり、2面3線でしたが、現在は2面2線となっています。ホーム間の移動は構内踏切を利用します。八戸駅が管理する無人駅であり、2022年4月1日までは久慈駅長管理下でした。2005年12月10日のダイヤ改正までは直営駅（駅長配置）でしたが、八戸線のCTC化に伴い無人化されました。JRでは最後まで残っていた腕木式信号機が、2005年6月28日に撤去されました。

のりば

駅のホームは、上り方面と下り方面に分かれています。

利用状況

JR東日本によると、2000年度から2004年度の1日平均乗車人員は以下の通りでした。

（具体的な数値は提供されていません）

駅周辺

駅周辺には、以下の施設があります。

県道164号明戸八木線
県道216号八木港線
国道45号
小子内漁港
八木港
八木郵便局

これらの施設は、駅周辺の生活を支える重要な拠点となっています。

隣の駅

東日本旅客鉄道（JR東日本）

■八戸線

宿戸駅 - 陸中八木駅 - 有家駅

外部リンク

* 駅の情報（陸中八木駅）：JR東日本

まとめ

陸中八木駅は、その長い歴史の中で、地域の発展とともに変化を遂げてきました。鉄道の近代化、自然災害からの復旧、そして駅の無人化など、多くの出来事を経験しています。この駅は、これからも地域の人々の生活を支える重要な駅として、その役割を果たしていくでしょう。

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