陸前白沢駅

陸前白沢駅の概要

陸前白沢駅（りくぜんしらさわえき）は、東日本旅客鉄道（JR東日本）仙山線に位置する、宮城県仙台市青葉区上愛子大道の駅です。この駅は地域の交通の要所として、地域住民に利用されてきました。

歴史

この駅は1931年8月30日に開業し、約90年近い歴史を誇ります。開業当初は周辺の住民だけでなく、南の秋保町や北の大倉地区の参拝者にも重宝されていました。しかし、1960年代以降、自動車の普及に伴い、駅の利用者は減少傾向にありました。特に、木材工場が近隣にあったことから、かつては木材や岩沼駅までの貨物輸送が行われていましたが、その後は貨物取り扱いが廃止され、1980年には完全に貨物輸送が終了しました。さらに1985年にはCTC化が進み無人駅となりました。

駅の歴史を振り返ると、1987年に国鉄の分割民営化が行われ、JR東日本の駅として新たにスタートを切りました。また、2019年には簡易型自動券売機での切符販売が終了し、2020年からは仙台地区センターが管理することになりました。近年では2024年から「えきねっとQチケ」のサービスが始まり、利用者にとって便利な情報提供やサービスが期待されています。

駅構造

陸前白沢駅は相対式ホームを2面2線持つ地上駅です。互いのホームは構内踏切で繋がっており、駅舎にスロープが設けられているため、車椅子利用者などもアクセスしやすい設計となっています。ただし、ホームと列車の間には段差が存在するため、注意が必要です。この駅は無人駅として運営されており、北側の簡易駅舎内には乗車駅証明書発行機が設置されています。

利用状況

1957年度から2007年度にかけての乗車人員の推移に見ると、駅の利用はゆるやかな減少傾向にあります。特に自動車の普及が影響し、周辺住民の利用が減少したとのことです。

駅周辺の環境

陸前白沢駅は広瀬川南岸の河岸段丘上に位置し、上愛子地区の西部にあたります。駅の北側には国道48号があり、駅前からは短い宮城県道219号白沢停車場線が通じています。国道48号は、ここで国道457号と重複しているため、周辺へのアクセスも比較的良好です。

バス路線

駅近くの国道48号には仙台市営バスの「白沢駅前」停留所があり、作並温泉や定義、秋保、さらには仙台駅へ向かう路線が発着しています。これにより、地域住民や観光客にとって、公共交通機関を利用する際の利便性が高まっています。

隣の駅

陸前白沢駅の隣には、東日本旅客鉄道の仙山線の愛子駅と熊ケ根駅が位置しています。仙山線は主に普通列車が運行されており、この駅は利用者にとって重要な接点となっています。

このように、陸前白沢駅はその歴史や現状から、地域の交通インフラの一部として重要な役割を果たしています。今後も地域の利用者にとって、さらなる便利さやサービスの向上が期待されます。

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