陸前落合駅

陸前落合駅（りくぜんおちあいえき）

陸前落合駅は、宮城県仙台市青葉区下愛子森下にある、東日本旅客鉄道（JR東日本）仙山線の駅です。仙台市都心部へのアクセス拠点として、地域住民の通勤・通学を支えています。

歴史

駅の開業は1929年（昭和4年）。当時の宮城郡広瀬村の住民や地元政治家が誘致に尽力した請願駅でした。仙台市会議員・富田春之進が駅名を命名したと伝えられています。開業当初は駅周辺に集落は多くありませんでしたが、国道48号沿いの発展とともに、駅の利用も増加していきました。

1960年代には乗車人員が減少しましたが、周辺の丘陵地で住宅地開発が進み、1983年（昭和58年）に宮城県宮城広瀬高等学校が開校すると、再び利用者が増加に転じました。1984年（昭和59年）には仙台 - 愛子間の列車が増発され、利便性が向上しました。

しかし、1983年（昭和58年）に仙台西道路が開通すると、バス路線が開設され、都心部への通勤・通学において仙山線と競合するようになりました。その後、宮城県道37号仙台北環状線が開通し、西道路の渋滞が慢性化すると、北仙台駅で仙台市地下鉄南北線に乗り換えるルートが速達性を高め、陸前落合駅の重要性が増しました。

宮城町が仙台市と合併し政令指定都市となると、陸前落合駅は特定都区市内駅に加えられました。農地の宅地化が進み、駅周辺は住宅地や商業地へと変貌を遂げました。

年表

1929年（昭和4年）9月29日：仙山東線の駅として開業
1937年（昭和12年）11月10日：仙山線全線開業により、同線の駅となる
1971年（昭和46年）4月1日：貨物営業廃止、出改札要員を廃止
1983年（昭和58年）4月1日：宮城県宮城広瀬高等学校が開校
1985年（昭和60年）3月14日：CTC化により無人化
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となる
2003年（平成15年）10月26日：ICカード「Suica」の利用が可能となる
2005年（平成17年）3月28日：新駅舎が完成し、橋上駅化
* 2021年（令和3年）9月30日：みどりの窓口の営業を終了

駅構造

相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、仙山線内では唯一の橋上駅舎を持つ駅です。改札口は自由通路に面しており、駅舎の出口は南北にあります。

仙台地区センター管理の業務委託駅で、自動券売機と自動改札機（Suica、えきねっとQチケ対応）が設置されています。各ホームにはエレベーターが、改札口と各ホームには電光掲示板が設置されています。

JRの特定都区市内制度における「仙台市内」の駅です。

のりば

利用状況

JR東日本によると、2023年度（令和5年度）の1日平均乗車人員は3,308人です。

駅周辺

駅周辺は仙台市都心部への通勤圏として住宅地が広がっています。駅前広場は作並街道（国道457号）に面し、宮城県道135号落合停車場線（蕃山通り）が国道48号愛子バイパスまで延びています。広瀬川が駅の北側を流れ、北東には国道457号を通す大沢橋があります。

駅前にはタクシー乗り場やバス乗り場を含む駅前広場が整備されています。

バス路線

（バス路線に関する詳細な情報は省略）

その他

カラーボトルの楽曲「雪降る2番線のホーム」は、陸前落合駅を舞台にした曲です。

隣の駅

東日本旅客鉄道（JR東日本）

■仙山線

□快速・■普通

葛岡駅 - 陸前落合駅 - 愛子駅

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