陽建福

陽建福（ヤン・ジェンフー）

陽建福（ヤン・ジェンフー）は1979年4月22日、生まれの台湾（中華民国）台東県出身のプロ野球選手です。彼はアミ族の出身で、右投右打の投手として知られています。彼の野球キャリアは、国内外で数々の輝かしい瞬間に彩られています。

経歴

陽建福は2003年に中華職業棒球大聯盟の興農ブルズに入団しました。彼はその後、球団名が「義大ライノズ」に変更される間も在籍しました。彼の活躍が広く認識されるようになったのは、2004年にアテネオリンピックの野球チャイニーズタイペイ代表に選ばれたことです。このシーズンでは先発投手として15勝6敗という優れた成績を残し、防御率は1.77という数字を記録しました。

陽建福は2006年には第1回ワールド・ベースボール・クラシックのチャイニーズタイペイ代表に選出され、再びその実力を証明しました。彼のキャリアの中で特に注目されたのは、2007年のアジア野球選手権大会での日本戦における先発登板です。彼は6回まで日本チームを1点に抑える好投を見せましたが、7回にピンチを迎え、降板。そのため彼は敗戦投手となってしまいました。

2008年には北京オリンピックに出場し、同大会でもチャイニーズタイペイ代表として戦いました。対中国戦では延長10回まで登板しましたが、チームの失策も影響して敗戦。さらに、韓国戦では初回に7失点という厳しい結果に終わるなど、あまり良い結果を残せず、防御率5.32でシーズンを終えました。

その後、陽建福は2010年に11勝5敗、防御率2.33という成績を残し、競技の場での存在感を再び示しました。オフには広州アジア競技大会の野球チャイニーズタイペイ代表に選ばれています。さらに2016年には日本の独立リーグ、四国アイランドリーグplusの愛媛マンダリンパイレーツに入団し、そこで19試合に登板し、2勝2敗6セーブという成績を挙げました。その後、愛媛を退団し、2017年に台湾球界に復帰し統一ライオンズと契約しました。

2023年からは中国野球リーグの上海レッドイーグルスでコーチを務めており、後進の指導にあたっています。

プレースタイル

陽建福は台湾を代表する先発右腕として知られており、彼の投球スタイルは特にツーシームが特徴的です。常時140km/h前後の速度で投げるツーシームと、スライダー、チェンジアップの組み合わせで、打者を翻弄するピッチングが彼の持ち味となっています。

詳細情報

彼の各年度の投手成績には、特筆すべき点が多々あります。興農（興農ブルズ）は2013年に義大（義大ライノズ）に球団名を変更しています。陽建福はこれまでに2004年の台湾シリーズでMVPに輝いており、将来的に記録に残る投手としてその名が挙げられることでしょう。

代表歴

彼は多くの国際大会にも出場しており、以下の大会でチャイニーズタイペイ代表として活躍しています：

• - 2004年アテネオリンピック
• - 2006年ワールド・ベースボール・クラシック
• - 2007年アジア野球選手権大会
• - 2008年北京オリンピック
• - 2010年アジア競技大会

陽建福はそのキャリアを通じて、台湾の野球界に名を刻み、国内外での数多くの戦績を残してきました。これからも彼の活躍と指導が期待されます。

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