陽耀勲

陽耀勳 (ヤン・ヤオシュン)

陽耀勳は、1983年1月22日に台湾の台東県台東市で生まれ、左投左打の元プロ野球選手です。彼は台湾の少数民族・アミ族に属し、家族には兄弟や従兄弟を含む多くのプロ選手がいます。特に弟の陽岱鋼は有名な選手で、同じくプロ野球の舞台で活躍しました。陽耀勳は投手としてのキャリアをスタートさせ、その後外野手へ転向したタフな選手です。

経歴の始まり

陽は2002年にイタリアで行われた第1回世界大学野球選手権大会にチャイニーズタイペイ代表として外野手で出場します。これは彼にとって国際舞台での初めての経験でした。さらに2004年には母国台湾で開催された大会にも出場し、仲間として元巨人の姜建銘と共にプレーしました。

2005年には、日本で開催されたアジア野球選手権大会にも投手として参加。この時期、彼には肩の怪我が影響し、外野手や指名打者として出場することが多かったのですが、彼は再び本格的に投手に戻ることを望んでいました。結局、福岡ソフトバンクホークスと契約することになりました。

ソフトバンク時代

2006年のプロ初年度から陽は成績を残し、さらにワールド・ベースボール・クラシックでも投手として選ばれました。しかし、彼のキャリアは怪我による苦労が多く、特に2007年には足の怪我から一軍に出場することができませんでした。

2008年にはプロ初勝利を挙げ、2010年には先発としての初勝利も手にしました。また、那覇でのアジア競技大会に出場し、銀メダルを獲得するなど、彼にとって飛躍の年となりました。2011年には一軍登板がないものの、2012年には好成績を収め、クライマックスシリーズでも好投しました。

ソフトバンク退団後

2013年にはメジャーリーグ挑戦を求め、契約がまとまらずキャンプをボイコット。最終的にはピッツバーグ・パイレーツとマイナー契約を結びますが、アルトゥーナでは思うような成績を残すことができず解雇されました。その後、台湾のLamigoモンキーズに入団し、外野手に転向しました。

Lamigo・楽天時代

自主トレーニングを経て2015年からLamigoでプレー。ここでの彼は外野手としても活躍し、様々な挑戦を続けます。特に2017年のオールスターゲームではホームラン競争での優勝を果たし、選手としての評価を高めました。2020年には一試合での最多打点を記録し、弟とのアベック弾も達成しました。

富邦時代

2022年に富邦ガーディアンズと契約し、そこでのプレーが期待されましたが、早々にトラブルから退団を余儀なくされます。その後、アマチュアチームに移籍し、現役を続けています。

人物と特徴

陽は選手としての素晴らしい成績だけでなく、周囲の人々に対して感謝の意を表する紳士的な性格も持ち合わせています。また、彼には多くのプロ選手が家族にいる中で、その影響を受けながらも自身の道を切り開いてきました。投手時代には145km/hのストレートを持ち、外野手としても常に高いレベルのプレーを見せています。

陽耀勳のキャリアは、プロ野球における多様性と努力の象徴であり、彼の情熱はこれからも続くことでしょう。

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