雄群村

雄群村の歴史と地域概要

概要

雄群村（おぐりむら）は、1926年まで愛媛県温泉郡に存在した村で、現在は松山市の南部にあたる地域です。この村は松山平野のほぼ中央部に位置し、地形は平坦で、周囲には石手川が流れています。村内には雄郡神社があり、その名の由来となった地域の象徴です。

地名の由来

「雄群」と「小栗」はどちらも「おぐり」と読むことから、地域の名称に深い関わりがあります。「雄群」という名前は雄群神社の祭神である雄群神に由来しており、現在では「雄郡神社」と表記されています。一方、村が設立される前には小栗村が存在し、元々は「雄群」と記されていましたが、時代とともに「小栗」と表記されるようになりました。さらに、「雄群」は「雄郡」とも表記されており、現在でも松山市内には「雄郡町」や雄郡小学校があります。

地域と集落

雄群村は、発足当初の小栗、竹原、藤原、針田、 春日町の一部が合併したもので、これが村の5大字を形成しました。その中でも小栗が中心集落であり、役所が設置されていました。地域の特徴として、農業が主な産業であり、特に米や麦、野菜が生産されていました。

沿革

雄群村は1889年に、町村制の施行に伴い、旧温泉郡の小栗村、春日町の一部、竹原村、土居田村、針田村、藤原村が統合されて誕生しました。その後、1908年には春日、藤原地区が松山市に編入されました。1919年には伊予鉄道郡中線に沿った新たな道路（現在の愛媛県道326号松山松前伊予線）が開通し、交通の便が向上しました。1922年には松山監獄署が松山刑務所に改称され、地域の重要施設として機能していました。そして1926年、素鵞村、朝美村、御幸村と共に松山市に編入され、雄群村はその歴史を終えました。

村の特徴

親しまれていた雄郡神社や美しい石手川公園などの名所もあり、地域住民に愛されてきた村でした。また、教育機関としては愛媛県立松山高等女学校、愛媛国学館、雄群尋常小学校があり、村の教育レベルの向上にも寄与していました。

結論

雄群村は1926年に松山市に編入されるまで、多くの歴史や文化、そして自然の恵みを抱えていた場所でした。地名の変遷や地域の集落の形成は、時間を経てもなおその痕跡を残しており、現在でもその影響は松山市の生活に見ることができます。

もう一度検索