雇用均等・児童家庭局

雇用均等・児童家庭局の概要

雇用均等・児童家庭局は、日本の厚生労働省に存在した部局であり、児童福祉や男女雇用機会均等政策などを柱とした多岐にわたる業務を担当していました。2001年の中央省庁再編に伴い、既存の厚生省児童家庭局と労働省女性局が統合された結果、この局が設立されました。

設立背景と役割

当初の目的は、男女の雇用機会と待遇の均等を図り、女性が働きやすい環境を構築することでした。また、児童の福祉を守るための施策も重要な役割でした。雇用均等・児童家庭局は、さまざまな法律に基づき、労働環境の改善や福祉政策の立案、実行を行っていました。

所掌事務

この局が担っていた主な業務は以下の通りです。
1. 雇用における男女均等: 男女の雇用機会と待遇の確保、職場のセクハラ問題への対応、育児や家族介護を行う労働者の福祉促進など。
2. 児童福祉の推進: 児童の心理的、身体的な成長を助ける政策の策定や実施。
3. 保育行政: 保育や児童の保護、虐待防止策の立案。
4. 文化的向上: 児童福祉に関連する文化の振興。
5. 福祉サービスの向上: 福祉が不十分な母子家庭や寡婦の支援策。

主な法令

局が管轄していた法律は多岐にわたり、

• - 児童福祉法: 児童の権利や福祉に関する基本法。
• - 男女雇用機会均等法: 男女の雇用機会の均等化を図る法律。
• - 育児休業・介護休業に関する法律: 労働者の育児や介護に関連した福祉を保護。

などがありました。これらの法律に基づき、具体的な施策が展開されました。

組織の変遷

2017年には組織改正が行われ、雇用均等・児童家庭局は「雇用環境・均等局」と「子ども家庭局」に再編されました。この改編により、それぞれの局が独自の職務に集中することが可能となりました。この結果、雇用均等・児童家庭局は正式に廃止され、その機能は新たな局に引き継がれました。

雇用均等・児童家庭局は、長年にわたり日本社会の雇用環境や児童福祉の向上に寄与してきた重要な部局でした。その業務の多くは、新たに設置された局によって引き継がれ、持続的なサービスの提供が続けられています。

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