雞知川

鶏知川（けちがわ）

鶏知川は、長崎県対馬市を流れる二級河川であり、鶏知川水系の本流です。流域は壱岐対馬国定公園に指定されており、豊かな自然に囲まれています。

概要

鶏知川は、鶏知ダムに流れ込む各渓谷の水を源としています。標高141.7mの中山に沿って流れ、最終的には鶏知浦（日本海）へと注ぎ込みます。河川整備が行き届いているため、川岸まで降りることができ、水遊びや散策、ランニングなどを楽しむことができます。

歴史

鶏知川の河口付近、鶏知浦周辺には、国指定史跡である根曽古墳群が所在しています。この地域は古くから人々の生活と密接な関わりがあったことが伺えます。

1928年（昭和3年）9月18日には、満潮時の豪雨により鶏知川が氾濫し、鶏知町内で胸まで水に浸かるほどの甚大な被害が発生しました。当時、この地域に駐屯していた陸軍の鶏知重砲兵大隊の営所も浸水し、兵器庫に保管されていた兵器類にも大きな損害が出ました。

雉鳴水源の森

鶏知ダムの上流山域には、広大な森林が広がっています。この森林は「雉鳴水源の森」として、水源の森百選に選定されています。水源涵養機能が特に優れている森林として認められています。

雉鳴水源の森は、ほぼ全域が針葉樹の植林帯となっています。この森林は、1909年（明治42年）に国有林から払い下げられた後、伐採などを経て、現在では50年以上も続く美しい森林へと成長しました。この森林は、鶏知ダムの水源林として重要な役割を担っています。

所在地: 長崎県対馬市美津島町鶏知字山口カケヒナタ（1995年（平成7年）7月時点の情報）

脚注

長崎県対馬市
壱岐対馬国定公園
水源の森百選

関連項目

長崎県の二級水系一覧
* 水源の森百選

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