離婚ともだち

離婚ともだち

『離婚ともだち』は、1980年の春から夏にかけてTBSの「木曜座」枠で放送されたドラマです。この作品は、離婚を経験した男女同士の友情と恋愛の複雑な関係を描いており、放送当時多くの視聴者の心を捉えました。

概要

タイトルが示す通り、物語は離婚経験者同士の交流を中心に進行していきます。このドラマでは、意見の食い違いや意地の張り合いといったリアルな感情が織り込まれ、友情と恋愛の間で揺れる心情が巧みに表現されています。また、挿入歌として中村晃子の「恋の綱わたり」がヒットし、ザ・ベストテンにもランクインするもその人気の要因でもあります。中村は、ピアノの弾き語りができる才能を活かして、クラブのママ役を演じ、視聴者に強い印象を与えました。

あらすじ

物語の主人公は、櫟夏子。彼女は東京の渋谷公園通りに位置するファッションビル「パル」で宣伝プロデューサーとして働いています。彼女は5年前に離婚し、現在は大学講師の駒井健と同棲中です。ある日、夏子は駐車場でのトラブルをきっかけに、企画プロダクション社長の海原広と出会います。

二人の初対面は非常に気まずく、反発し合いながら共に「夏のキャンペーン」に取り組むことになります。やがて彼らはお互いの考え方や感情を知り、喧嘩を乗り越えながら少しずつ関係を築いていくことになります。一方、海原は娘の真弓が18歳になったら妻と離婚する決意を抱いていますが、真弓がすでにその年齢に達したことで、彼の家庭に変化の兆しが見えてきます。

夏子はその真弓をキャンペーンのモデルに起用することを提案し、さらに話が展開していきます。このように、離婚後の人生を歩む主人公たちには、心の葛藤や再出発の希望が描かれており、多くの視聴者に共感を呼び起こしました。

キャスト

このドラマには多くの魅力的なキャストが揃っています。

• - 櫟夏子役：大原麗子
• - 駒井健（大学講師）役：田村正和
• - 海原広役：藤竜也
• - 海原真弓役：浅野温子
• - 海原京子役：稲野和子（広の妻）
• - 佐川康男役：津川雅彦（企画プロダクションのSP局長）
• - 紀子役：中村晃子（クラブのママ）
• - 香役：吉田未来（ラジオプロデューサーで夏子の親友） など

スタッフ

この作品の脚本は福田陽一郎が全話を手がけ、八木柊一郎が第5話で共同執筆しています。演出にも著名なスタッフが揃っており、福田の情熱が込められた作品となっています。また、音楽はマライアが担当し、主題歌と挿入歌はそれぞれに素晴らしい作詞家や作曲家が関わっています。

• - 主題歌：西村協「シー・ユー・アゲイン」
• - 挿入歌：中村晃子「恋の綱わたり」

『離婚ともだち』は、1970年代から1980年代にかけての社会問題を感じさせる作品であり、名作ドラマとして今でも語り継がれる存在です。

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