難波克弘

難波克弘：子役、声優からマイクロソフトの開発者へ

難波克弘（なんば かつひろ、1967年2月19日 - ）は、日本の元俳優であり、子役、声優としても活動していました。しかし、そのキャリアは芸能界にとどまらず、マイクロソフトのソフトウェアデベロッパーとして活躍するという異色の経歴を持っています。

生い立ちと子役時代

難波は東京都で生まれ育ちました。幼少期は体が弱かったものの、小学4年生の時に新聞のテレビ欄にあった「新人タレント募集」の広告に興味を持ち、演劇の世界へ足を踏み入れます。劇団こまどりに所属し、子役として活動を始め、洋画の吹き替えなどを担当しました。アニメデビュー作は『がんばれ! ぼくらのヒット・エンド・ラン』です。

変声期途中の高校在学中には、『銀河漂流バイファム』の主役であるロディ役に抜擢され、一躍有名になりました。高校時代は音楽部に所属し、学業と芸能活動を両立させていました。

マイクロソフトでの活躍

幼少の頃からマイコンに興味を持っていた難波は、小学生時代にTRS-80 Model I用のプログラムを書いていました。中学時代からはアスキーでアルバイトとして働き、マイクロソフト製品を扱う部門に所属。大学在学中にマイクロソフトの日本法人設立に際してアルバイト先を移動し、1989年に大学卒業と同時にマイクロソフト株式会社の正社員となりました。これにより、芸能界を引退しています。

マイクロソフトでは、MSワード6.0の開発のためにマイクロソフト米国本社へ長期出張。その後、1993年にマイクロソフト米国本社へ転籍し、アメリカ・ワシントン州へ移住。MSワードなどのソフトウェアデベロッパーとして勤務しました。2009年4月に同社を退職し、現在はフリーランスとして活動しています。

声優としての代表作

声優としては、『銀河漂流バイファム』のロディ・シャッフル役が特に有名です。その他、『タッチ』の佐々木役、『陽あたり良好!』の中岡誠役など、数々のアニメ作品に出演しました。また、海外映画の吹き替えも多数担当し、『スタンド・バイ・ミー』のクリス・チェンバーズ役などを演じました。

人となり

引退後、『銀河漂流バイファム』のロディ・シャッフル役は保志総一朗が、『タッチ』の佐々木役と『陽あたり良好!』の中岡役は石田彰が引き継ぎました。実家は母親が経営する鉄板焼屋「里来」でした。

難波克弘は、子役、声優として活躍しながらも、コンピューターへの情熱を追求し、マイクロソフトでソフトウェアデベロッパーとして成功を収めた異色の人物です。その多才ぶりと、常に新しい分野に挑戦する姿勢は、多くの人々に刺激を与えています。

主な出演作品

銀河漂流バイファム（ロディ・シャッフル）
タッチ（佐々木）
陽あたり良好!（中岡誠）
スタンド・バイ・ミー（クリス・チェンバーズ）※吹き替え

もう一度検索