雪山 (台湾)

雪山（せつざん/Xuě Shān）

雪山は、台湾の雪山山脈に位置する山で、台湾で2番目に高い山として知られています。その標高は3,886mに達します。この山は、歴史の中で様々な名前で呼ばれてきました。

名称の変遷

雪山は、その歴史の中で複数の名前を持っていました。漢民族からは、「玉山」、「雪翁山」、「雪山」などと呼ばれていました。また、台湾原住民は、この山を「マハマヤン」と呼んでいました。

19世紀後期には、イギリス海軍の軍艦シルビアが台湾沿岸を航行中にこの山を望見し、「シルビア山」という名でも知られるようになりました。日本統治時代には、1923年（大正12年）に摂政宮皇太子裕仁親王（後の昭和天皇）の沙汰により、当時日本最高峰であった新高山（現在の玉山）に次ぐ高さであることから「次高山」と命名されました。

第二次世界大戦後、台湾を統治することになった中華民国政府によって、この山は「雪山」と定められ、現在に至ります。

初登頂

雪山の初登頂については、いくつかの説があります。公式には、1928年に日本の登山家である沼井鐡太郎が初登頂に成功したとされています。しかし、一部では1927年に瀬古喜三郎が先に登頂を果たしたという説も存在します。どちらが真実かは定かではありませんが、雪山の登山史において重要な出来事として語り継がれています。

周辺環境

雪山の周辺には、豊かな自然が広がっており、以下のような国立公園があります。

次高タロコ国立公園：雪山の自然景観を保護するために指定された国立公園です。
雪覇国家公園：雪山を中心とした山岳地帯を保護する国立公園で、多様な動植物が生息しています。

また、台湾最高峰である玉山（旧称：新高山）も近くに位置しており、台湾の山岳景観を代表する山々として知られています。

雪山は、その美しい景観と歴史的な背景から、多くの登山家や自然愛好家にとって魅力的な場所です。台湾の豊かな自然を象徴する山として、これからもその姿は多くの人々に愛され続けるでしょう。

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