雲辺寺ロープウェイ

雲辺寺ロープウェイ：瀬戸内海の絶景と霊場へのアクセス

香川県観音寺市にある雲辺寺山。その山頂には、四国八十八箇所霊場第66番札所である歴史ある雲辺寺が鎮座しています。この雲辺寺へのアクセスを容易にするのが、雲辺寺ロープウェイです。1987年3月28日に開業したこのロープウェイは、山麓駅から山頂駅まで全長2,594m、高低差657mを約7分間で結びます。快適な速度で運行され、素晴らしい景色を楽しみながら山頂へと至ります。

絶景パノラマと魅力的な山頂

ロープウェイからは、瀬戸内海の燧灘と三豊平野の広大な景色が一望できます。天候の良い日には、遠くまで見渡せ、瀬戸大橋や中国地方の山々まで眺望可能です。まさに絶景と呼ぶにふさわしい景色は、旅の疲れを癒すひとときとなるでしょう。

山頂駅に到着すると、そこは雲辺寺と、近年整備が進み人気を集める雲辺寺山頂公園が広がっています。雲辺寺は古くからの歴史を持つ寺院で、多くの巡礼客が訪れます。ロープウェイを利用することで、参拝が容易になり、高齢者や体力に自信のない方でも安心して参拝できます。

山頂公園には、「天空のブランコ」や「天空のフォトフレーム」など、SNS映えするスポットが数多く設置されています。これらのスポットは、訪れた人々に思い出に残る体験を提供し、人気の観光スポットとなっています。山頂には、標高927mの最高所に建つ毘沙門天展望館もあり、より高い視点から瀬戸内海の絶景を楽しむことができます。

山麓駅周辺の施設とアクセス

山麓駅には、広大な駐車場が完備されており、団体客のバスも対応可能です。また、飲食店や土産物店も併設されているため、出発前や帰途に立ち寄るのに便利です。2021年4月からは、山麓駅付近の第二駐車場にブルートレイン2両が設置され、宿泊施設として活用される予定とのことです。これは、新たな観光資源として期待されています。

山麓駅へのアクセスは、観音寺市のりあいバス、またはJR予讃線観音寺駅もしくは豊浜駅から五郷高室線バスを利用し、「谷上（教育センター）」バス停下車後、徒歩約40分です。

その他

雲辺寺ロープウェイは、年中無休で運行しています。山麓駅には、雲辺寺77世宣昭による句碑が建立され、雲辺寺ヶ原史跡広場には、明治時代から使われていた射撃場のトーチカ跡が残っています。これらの歴史的建造物や史跡は、ロープウェイを利用する際の、また違った楽しみ方となるでしょう。毎年8月のお盆には、山麓駅駐車場で「雲辺寺納涼祭」が開催され、地域住民や観光客が一体となって賑わいを見せます。山頂駅は、鉄道事業法および軌道法に基づく路線の駅において、香川県内最南端の駅という点も特筆すべきでしょう。

雲辺寺ロープウェイは、霊場へのアクセスだけでなく、絶景、歴史、そして最新の観光スポットと、多様な魅力を兼ね備えた観光施設です。香川県を訪れる際は、ぜひ一度足を運んでみてください。

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