雷電II

雷電II

『雷電II』（らいでんツー）は、1993年にセイブ開発によって制作され、アーケードで提供された縦スクロールシューティングゲームです。前作『雷電』の続編であり、ゲームプレイやグラフィックの面で多くの改良が施されています。

ゲームシステムについて

本作は、前作の基本的なゲームシステムを踏襲しつつ、自機の装備やアイテムに新しい要素を加え、さらに洗練されたグラフィックが特徴です。プレイヤーは「超高空戦闘爆撃機・雷電マークII」を操るために、8方向レバーと2つのボタン（ショット、ボンバー）を使用します。本作は全8ステージをクリアすると、難易度が上がったステージ1に戻るループ制を採用しており、2人同時プレイも可能です。1P側の機体は赤色、2P側は水色です。

自機の装備と変形

自機の攻撃はショット、ミサイル、弾数制限のあるボンバーという3つの手段があります。ショットは最大で8段階までパワーアップ可能で、各種特性を持つ弾を発射します。新たに追加されたプラズマレーザーは、連射することで敵を捕捉する能力を持っており、ボスとの戦闘での有効性が期待されます。

さらに、ミサイルは敵を追尾するホーミングミサイルや爆発を引き起こすニュークリアミサイルの2種類が存在し、パワーアップにより威力や発射数を増やすことができます。ボンバーには、強力な爆発を起こす赤ボンバーと緊急回避に向く拡散ボンバーが存在し、これらはプレイヤーの戦略に応じて使い分けられます。

自機は特定条件を満たすことで変形し、見た目や当たり判定が変化します。この機能は、必要に応じたプレイスタイルを促進します。

ストーリー設定

物語は、三年前に外宇宙生命体との戦闘を制した後、彼らが再度強力な戦力を持つようになり、地球が制圧の危機に晒されるという背景から始まります。これを受けて、世界連合軍は新兵器を搭載した『雷電II』を生み出し、未来のために再び外宇宙生命体に立ち向かう決意を固めます。

移植版と評価

本作は、2002年にPlayStation用ソフト『MajorWaveシリーズ アーケードヒッツ 雷電』として移植されましたが、オリジナルの『雷電II』は収録されていません。また、ゲーム誌『ゲーメスト』の企画「第8回ゲーメスト大賞」では、年間ヒットゲーム20位にランクインするなど、かなりの評価を受けています。

ゲームプレイに一貫した高いクオリティを持ちながら、新しい要素と挑戦を提供する『雷電II』は、多くのシューティングゲームファンに愛され続ける名作です。

もう一度検索