電波少年的放送局

電波少年的放送局の概要

電波少年的放送局（でんぱしょうねんてき ほうそうきょく）は、日本テレビの人気番組『進ぬ!電波少年』の関連企画として、2002年4月にシーエス日本で放送を開始した専門チャンネルです。CS110度デジタルで006chとして視聴可能であり、月額800円（税抜）の料金が設定されていました。このチャンネルは、後に『AXNミステリー』や『ミステリーチャンネル』へと受け継がれる原点ともなっています。コールサインはJOUUXY-TVですが、通常のCS放送ではコールサインは設けられないため、法的な効力はありません。

チャンネルの特性として、ジャンクションのBGMには日本テレビの「鳩の休日」という楽曲が採用されており、視聴者に親しみやすい印象を与えていました。

初期の番組構成

開局当初は、劇的な試験放送を経て、非常にユニークなクイズ番組「たぶん世界で一番難しいクイズ」が放送されました。この番組では視聴者からの出題に対する回答を、3日間も無言で待たなければならず、成功すれば10万円の賞金が得られるなど、他では体験できない挑戦が繰り広げられました。2002年4月1日からは、女優の室井滋が局長として登場し、窓も出入口もない密室における生活の様子を、24時間生放送する形式に変更されました。この新しいスタイルは、出演者やゲストがアイマスクを着用し、天井から降ろされる形での出入りを採用するなど、徹底した演出がされていました。

その後は室井滋を中心に、多数の女性タレントなどが交代でキャスターを務め、彼女たちの日々の生活を放送するスタイルが常態化しました。番組中には多くのゲストも登場し、彼らとの交流も見どころのひとつとなりました。再放送された過去の番組や新たな情報番組も飛び出し、視聴者を飽きさせない工夫がなされています。

終焉とその後

「電波少年に毛が生えた 最後の聖戦」の放送が終了した後も、チャンネルは続けられましたが、視聴者の増加が見られず、2003年6月30日の放送をもって閉局することとなりました。この閉局により、電波少年シリーズ全体での約11年間の歴史が一旦幕を下ろすことになりました。また、情報提供を行っていた公式ウェブサイトも閉鎖され、関連情報は消失しました。

放送を終えた後、日本テレビの土屋敏男氏が新たに任された第2日本テレビでは、一部のコンセプトを取り入れつつ、ブロードバンドの形式へと移行しました。後の『電波少年W 〜あなたのテレビの記憶を集めた〜い!〜』（WOWOW）でも、電波少年的放送局の要素が復活しました。

チャンネルの閉局後には、漢字の「電波少年的放送局」がもととなり、他の放送枠に転用され、最終的にはAXNミステリーやミステリーチャンネルへと名称を変えつつ生き延びて行きました。

様々な番組と出演者

期間中には、以下のような番組が放送されていました：

• - てっぺん名作劇場 ～電波少年10年間の歴史～（過去の電波少年シリーズ再放送）
• - 巣鴨NOW（朝の情報番組）
• - トキワ荘アワー（構成作家の企画対決）
• - CS愛の劇場
• - 荒野のテレビマン
• - 家なき子の完全ノーカット生ドラマ

主な出演者には、局長を務めた室井滋や、専属アナウンサー、さらにはお留守番シスターズやその他タレントが含まれ、多彩なメンバーが集結しました。このような様々なプログラムや人物により、「電波少年的放送局」は、一時代の記憶として視聴者の心に残る存在となりました。

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