電波監理局

電波監理局は、日本の電波行政における重要な役割を担った組織です。

概要

電波監理局は、旧郵政省（現在の総務省）の内部部局として存在しました。その起源は、1952年（昭和27年）8月1日に遡ります。この日、電波監理委員会が廃止されたことに伴い、その事務局であった電波監理総局がそのまま移行し、電波監理局が誕生しました。

組織再編

1984年（昭和59年）7月1日、電波監理局は電気通信政策局との間で大規模な再編が行われました。この結果、通信政策局、電気通信局、そして放送行政局の3局が新たに発足しました。この再編により、電波行政はより専門化され、効率的な運営が図られることとなりました。再編後の詳細については、電気通信局の項目を参照してください。

地方機関としての役割

電波監理局は、中央の組織であると同時に、地方における電波行政を担う機関としての役割も果たしていました。そのルーツは、1950年（昭和25年）6月1日に発足した電波監理委員会にまで遡ります。当時、全国10か所に配置されていた電波庁の地方機関である地方電波管理局が、電波監理総局の地方機関として再編され、地方電波監理局となりました。

これらの地方電波監理局は、総称として「地方電波監理局」と呼ばれていましたが、個別の局名には「地方」の文字は付されていませんでした。例えば、「東京電波監理局」のように呼ばれていました。

名称変更

1985年（昭和60年）4月1日、地方電波監理局は地方電気通信監理局と改称されました。この名称変更は、電波行政を取り巻く環境の変化に対応し、より広範な電気通信分野を所管する組織へと発展したことを示しています。組織の沿革の詳細については、総合通信局の項目を参照してください。

まとめ

電波監理局は、その短い歴史の中で、日本の電波行政の基礎を築き、発展に大きく貢献しました。組織再編や名称変更を経て、その役割は形を変えながらも、現代の電波行政へと引き継がれています。

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