電話 (松山千春の曲)

電話（でんわ）

「電話」は、日本のシンガーソングライター、松山千春によって1983年6月21日に世に送り出された、彼のキャリアにおいて通算15枚目にあたるシングルレコード作品です。

作品の背景

この楽曲は、シングル発売の約1ヶ月前にあたる同年5月にリリースされた、松山千春のオリジナルアルバム『今、失われたものを求めて』に収録されていた一曲を、改めてシングルとして切り出したものです。自身のオリジナルアルバムに収められた楽曲が、シングルのA面曲として世に出されるのは、1977年に発表されたシングル「かざぐるま」以来、実に6年ぶりという期間を経てのことでした。

チャート成績における位置づけ

オリコン週間シングルランキングにおける松山千春の作品群は、1978年にリリースされ大ヒットとなった「季節の中で」以降、順調にヒットを重ねていました。前作にあたるシングル「Sing a Song」まで、彼のシングルは10作連続でオリコンチャートの週間ランキングにおいてトップ10入りを達成するという、当時の彼の人気と実力を示す輝かしい記録を樹立していたのです。しかしながら、本作「電話」は、惜しくも最高位18位にとどまる結果となりました。これにより、1978年の「季節の中で」から約5年間にわたり続いていた、オリコン週間シングルランキング連続BEST10入りの記録は、本作をもって10作で終わりを告げることとなりました。

この記録の途絶は、当時の音楽シーンにおける松山千春の立ち位置や、その後のキャリアを考える上で一つの転換点として捉えられることもあります。「季節の中で」以降、常にチャートの上位に位置し続けた彼が、記録更新を逃した作品として、「電話」は彼のディスコグラフィーの中で特異な位置を占めることとなりました。

楽曲自体に関する詳細な情報（歌詞の内容や楽曲のスタイルなど）は、この解説からは読み取れませんが、チャートアクションという観点から見ると、松山千春の活動の歴史において記憶されるべきシングル作品と言えるでしょう。

収録曲に関しては、提供された情報には記載がありません。

関連事項として、「起承転結 III」が挙げられています。

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