電車でGO! プロフェッショナル仕様

『電車でGO! プロフェッショナル仕様』は、タイトーが1999年にPlayStation向けに発売した電車運転シミュレーションゲームです。アーケード版とは異なり、家庭用ゲーム機向けに完全オリジナルとして開発されました。

概要

本作は、過去に発売されたPlayStation版『電車でGO!』初代と『2』の路線をほぼ全て収録した、シリーズの集大成とも言える作品です。一部区間を除き、過去作の路線を網羅しつつ、新たな路線や区間の延長、新しい車両などを追加しています。しかし、シリーズでおなじみの「入門モード」は収録されていません。

収録されているダイヤは、当時実際に運転されていたものを基にしていますが、一部停車駅などに史実との相違点が見られます。

最初は48列車しか選択できませんが、隠しダイヤが多数存在し、総走行距離を増やしたり、特定の列車をクリアすることで、最終的には85列車から選択可能になります。列車選択画面は時刻表を模したデザインで、隠しダイヤは出現直後に「NEW」と表示されます。

体験版も存在し、初期列車の一部を運転できます（機種によって選択可能な列車は異なります）。

乗務する列車の中には、隠し列車のヒントとなる車内アナウンスが流れることがあります。

PocketStation対応

本作はPocketStationに対応しており、専用のミニゲーム『でんごー』をダウンロードして遊ぶことができます。『でんごー』は本編と連動する機能があり、各路線をクリアするごとに、本編に登場する隠し列車を出現させることができます。ただし、この連動にはPocketStationと本編のセーブデータが必要です。

『でんごー』にはダイヤや信号などの概念はありませんが、駅構内での再加速や過走は即ゲームオーバーに繋がります。

システム

システム面は『2』のものをベースとしています。隠し列車が豊富に用意されている一方で、「プロフェッショナル」の名にふさわしく、遅延1秒ごとに持ち時間が2秒減らされるなど、高度な運転技術が要求される列車が多く存在します。ただし、PocketStationがあれば、一部の列車を除き比較的容易にプレイ可能です。シリーズ初となる夜間運転（京浜東北線北行の1本のみ）も実装されています。

ノーコンティニュークリアすると、走行した路線や運転した車両に応じた実写映像を用いたエンディングを見ることができます。エンディングは全14種類あり、「鉄道資料館」内の「映像フロア」からいつでも鑑賞可能です。ただし、一部の短い路線やムービーが存在しない車両では、ノーコンティニュークリアしてもエンディングが出現しない場合があります。

ゲーム設定で距離や速度を非表示にしてクリアすると、記録に「P」マークが付与されます。

前作『2』では付与されていなかった新幹線や特急列車の号数が、本作では付与されています。また、『2』にはなかった早着による踏切事故イベントも復活しています。

ベリーハードでノーコンティニュークリアすると、列車の天候を自由に選択できるようになります。また、距離計や速度計、ナビゲーションシステムを非表示にすることも可能で、これらの機能を活用した上級者向けのプレイも楽しめます。

ナビゲーションシステム

今作では、信号や制限速度が事前に表示される「ナビゲーションシステム」が導入され、よりクリアしやすくなりました。ただし、ナビゲーションはあくまで目安であり、ダイヤによってはブレーキが早すぎるなどの調整が必要になる場合があります。ATC導入路線や難易度をハード以上に設定した場合は、このシステムは表示されません。

声の出演

声の出演は、立川真司、柴本浩行、篠原恵美、中山真奈美が担当しています。

収録路線・車両

本作には、以下の路線と車両が収録されています。

秋田・東北新幹線
ほくほく線
山手線
京浜東北線
東海道線
JR嵯峨野線
JR京都線
大阪環状線
* 鹿児島本線

各路線の詳細な情報（停車駅、使用車両、運転条件など）については、ゲーム内の情報や公式ガイドブックをご参照ください。

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