電鉄魚津駅

電鉄魚津駅について

電鉄魚津駅（でんてつうおづえき）は、富山県魚津市文化町に位置する富山地方鉄道本線の駅で、駅番号はT23です。この駅は1967年に開業し、日本海側では初となる高架駅として大きな注目を集めました。

歴史的背景

電鉄魚津駅の旧駅舎である「電鉄魚津ステーションビル」は、1967年9月1日に供用を開始しました。この建物は、富山地鉄本線と北陸本線の連続立体交差化事業を受けて整備され、高さ22.44mの構造を持ち、当時魚津市の中で最も高い建物でした。しかし、バリアフリーの設計が施されておらず、利用者にとって利便性が欠ける部分もありました。駅ビルにはいくつかの店舗がありましたが、長年にわたる中心市街地の衰退により、多くのテナントが退出し、最終的には数えるほどの店舗しか残らない事態となりました。

改築と新駅舎の完成

駅舎の老朽化が進行する中、特にバリアフリー対応が求められていました。そのため、地鉄と魚津市は2009年度から全面的な改築に着手しました。新駅舎の建設作業は2013年1月28日に開始され、同年6月3日に竣工、その翌日には始発列車から新しい駅舎が供用を開始しました。旧駅舎は解体され、跡地は駅前広場として整備されました。

新しい駅舎には待合室や改札口が設けられ、バリアフリーのエレベーターも導入されました。また、広場にはバス停留所や短時間駐車場も新設され、地域の交通の便が大きく向上しました。

駅周辺の状況

電鉄魚津駅周辺には、古くからの商店街が存在し、過去には映画館もありましたが、近年は商業施設の閉店が相次ぎ、「シャッター通り」と化している現状があります。郊外には大型店舗も進出しており、中心市街地とその周辺の商業環境は大きく変化しています。それでも、魚津市は駅前に公園を整備するなど地方活性化へ向けた取り組みも行っています。

利用状況

2017年度のデータによると、電鉄魚津駅の一日平均乗車人員は381人でした。これは隣の新魚津駅の乗車人員の半数程度です。駅の利用状況は主に地元市民の日常生活に関与しており、公共交通の重要な要素となっています。

まとめ

電鉄魚津駅は歴史的な背景を持ちながら、近年の改築によって現代のニーズに応える駅として生まれ変わりました。今後の周辺環境の変化や、新しいライフスタイルの形成にどう対応していくのかが注目されます。

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