震動の滝

震動の滝（しんどうのたき）

概要

大分県玖珠郡九重町、九酔渓に位置する震動の滝は、日本の[[滝百選]]に選ばれるほどの美しい滝です。この滝は、雄滝と雌滝の二つから構成されており、雄滝は落差83m、雌滝は落差93mを誇ります。

特に雄滝は、その水量の多さから、滝が流れ落ちる際の迫力が非常に大きく、周囲が震動しているかのように感じられることから「震動の滝」と名付けられました。雄滝の滝壺は広さが1,600m2もあり、その周辺からは約38℃の温泉が湧出しているという特徴があります。

歴史

震動の滝は、古くから人々に知られており、室町時代の文明18年（1486年）に書かれた『船岡新宮八幡縁起』の「郷割り説話」にもその名を見ることができます。また、江戸時代後期の文化元年（1804年）に記された『豊後国志』には、画家の田能村竹田が「震動の瀑」について記述を残しています。

古来より、この滝は地域の信仰の対象とされており、災害が発生するたびに、滝壺に餅を供えて龍神の怒りを鎮める儀式が行われていました。このことからも、地域の人々にとって、震動の滝が特別な存在であったことがうかがえます。

アクセスと景観

現在では、滝まで続く遊歩道が整備されており、気軽に訪れることができます。また、2006年（平成18年）10月に開通した歩行者専用橋「九重"夢"大吊橋」からは、滝の全景を望むことができ、その雄大な景観を楽しむことができます。

参考文献

『日本の滝100選』 グリーンルネッサンス事務局/編、1991年、講談社
『日本の滝②　西日本767滝』 北中康文/写真・文、2006年、山と渓谷社

外部リンク

滝めぐり 九重町/観光情報/みどころ
震動の滝（九重町）・写真満載九州観光

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