九酔渓

九酔渓（きゅうすいけい）

九酔渓は、大分県玖珠郡九重町に位置する渓谷で、その美しさから九酔峡とも呼ばれています。この渓谷は、筑後川水系の玖珠川と鳴子川が合流する地点にあり、飯田高原の地形を利用した急峻なV字谷を形成しています。谷の高低差は約200メートルにも及び、その斜面はモミ、ツガ、カエデなどの落葉樹で覆い尽くされています。

紅葉の名所

九酔渓は、九州地方でも有数の紅葉の名所として知られており、秋には山々が鮮やかな赤や黄色に染まり、訪れる人々を魅了します。特に、V字谷の斜面を彩る紅葉は圧巻で、自然の美しさを感じることができます。

滝の多い渓谷

九酔渓は滝が多いことでも有名です。中でも、震動の滝は日本の滝百選にも選ばれるほどの美しい名瀑で、その迫力と美しさは訪れる人々を魅了します。その他にも、多くの滝が点在しており、渓谷全体で変化に富んだ景観を楽しむことができます。

九重"夢"大吊橋からの眺望

2006年に完成した九重"夢"大吊橋からは、九酔渓の壮大な景色を一望することができます。吊り橋の上から見下ろす渓谷の景色は格別で、自然の偉大さを感じることができます。吊り橋自体も観光名所となっており、多くの観光客が訪れます。

阿蘇くじゅう国立公園

九酔渓を含む飯田高原一帯は、阿蘇くじゅう国立公園に指定されており、豊かな自然が保護されています。そのため、多くの観光客が訪れますが、十三曲がりと呼ばれるほど曲がりくねった道路が多いため、観光シーズン中は渋滞が発生しやすいのが難点です。訪れる際には、時間に余裕をもって計画を立てることをお勧めします。

地名の由来

九酔渓という名前は、九州電力の水力発電所から来ているという説があります。この説が正しいとすれば、九酔渓の名前は自然だけでなく、人々の活動によっても形作られていることがわかります。

関連情報

九酔渓の近くには、九酔渓温泉という温泉地もあり、観光客に人気です。ハイキングや観光を楽しんだ後に、温泉で疲れを癒すこともできます。

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