霊山寺 (汕頭市)

霊山寺

霊山寺（りょうぜんじ）は、中華人民共和国広東省汕頭市潮陽区にある仏教寺院です。その歴史は古く、唐代にまで遡ります。

歴史

霊山寺は、唐の貞元7年（791年）に、禅宗六祖・慧能の弟子である潮州大顛によって創建されました。その後、元和14年（819年）には、韓愈が仏教を批判する上奏文『論仏骨表』を憲宗に提出し、その結果、潮州刺史に左遷されるという出来事がありました。この左遷がきっかけで、韓愈は潮州大顛と親交を深め、二人は茶を飲み交わし、語り合ったと伝えられています。

長慶2年（822年）には、穆宗皇帝より「霊山護国禅寺」という勅額を賜りました。北宋時代に入ると、大中祥符5年（1012年）に覚然という僧侶が伽藍を整備し、天聖7年（1029年）には「霊山開善禅院」と改称されました。

明代の洪武2年（1369年）には、空山という僧侶が寺院を重修しましたが、正徳16年（1521年）の火災により山門を除く全てを焼失してしまいました。その後、崇禎6年（1633年）に潮州府知府の楊灼によって再建されました。

清代に入ると、康熙40年（1701年）に潮州府知府の彭象升が資金を募り、寺院を全面重建し、康熙45年（1706年）に落成しました。

しかし、1949年になると、長年の修理を怠ったために寺は荒廃してしまいました。さらに、1966年に毛沢東が文化大革命を発動すると、寺院の宗教活動は停止され、紅衛兵によって寺廟などの宗教施設が徹底的に破壊され、寺内の文化財は失われてしまいました。

1983年、中華人民共和国国務院は霊山寺を漢族地区仏教全国重点寺院に認定し、保護されることとなりました。今日、霊山寺は、中国仏教の重要な寺院の一つとして、その歴史を伝えています。

外部リンク

* 常盤大定・関野貞「潮陽縣靈山寺」『支那文化史蹟』

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