霊幻道士5 ベビーキョンシー対空飛ぶドラキュラ!

霊幻道士5 ベビーキョンシー対空飛ぶドラキュラ!

『霊幻道士5 ベビーキョンシー対空飛ぶドラキュラ!』（原題：一眉道人、英題：Vampire VS Vampire）は、1989年に公開された香港映画で、シリーズ5作目となります。本作は、ラム・チェンインが初めて監督を務めた作品でもあり、そのユニークな描写とストーリー展開が観客を惹きつけます。

あらすじ

物語は、一眉道士の弟子であるホウとフォンが主人公です。彼らは、道士の指示に従い、魔物が封じられた骨ツボに月光が入らないようにするための作業を行います。しかし、間に合わず月光を浴びてしまった骨ツボからは、魔物やベビーキョンシーが蘇り、凶暴化してしまうのです。危機的な状況の中、道士が到着し、何とか事なきを得ます。

その後、村人たちが慌てて道士たちのもとを訪れ、樹の精に捕まった弟を助けてほしいと頼み込みます。道士の巧妙な作戦で、ホウが樹の精を誘い出し、フォンの鏡によってその正体を見破り、無事に退治することに成功します。

次に、村長の依頼で村の風水を占った道士たちは、水源の問題に直面します。荒れ果てた教会では、マザーとシスターたちが再建に取り組んでおり、彼らの協力のもと内部を調査することに。そこで発見した白骨化したケイ神父の姿が、物語をさらに深く、暗い展開へと導いていきます。

新しい水源を探す道士たちは、昼食中に奇妙なコウモリたちによって杭が動かされ、掘り起こした場所から胸にルビーの短剣が刺さったミイラの遺体を発見します。しかし、隊長がルビーを欲しがるあまり、遺体を木像とすり替えてしまい、その結果、遺体は蘇生し、ドラキュラと化してしまいます。吸血鬼の復活により、主人公たちは厳しい局面に立たされます。

クライマックス

一方、ホウとフォンは娼婦の幽霊に取り憑かれたまま帰還しますが、道士の術によって女の亡骸を見つけることに成功。ここで偶然にもドラキュラと出くわし、道士は西洋の吸血鬼には効かない道教のお札で封じようとしますが、強力な封印術も破られてしまい、一時的に退却を余儀なくされます。

道士は後に隊長のところに報告に向かい、吸血鬼に噛まれそうになっていた隊長を助けようと奮闘しますが、色魔と勘違いされ捕まってしまいます。捕らわれの身となった道士の窮地に、ベビーキョンシーが現れ、牢屋を爆破して救出してくれます。

教会では、マザーとシスターたちがコウモリの大群に襲われ、ホウとフォンは彼女たちを救うために再び立ち上がります。ドラキュラに阻まれながらも、道士が登場し、壮絶な闘いが繰り広げられていくのです。

キャストおよび制作陣

本作のキャストには、ラム・チェンイン（林正英）が道士役として出演し、監督も務めています。脚本は、チェー・メイイー、シャム・チェーリャン、チェン・カムチョンの3人が担当しました。製作総指揮はレナード・ホー（何冠昌）で、撮影はチョー・オンシュンが行っています。また、武術指導にはトン・ワイとリー・チーギッが参加しています。

興味深い点として、翻訳や演出、音声調整などに関しても日本語吹替版制作スタッフがしっかりと関わっていることがあります。

『霊幻道士5 ベビーキョンシー対空飛ぶドラキュラ!』は、アクションとコメディ、ホラーが融合した傑作であり、視覚的にも楽しませてくれる作品です。

もう一度検索