青の6号

『青の6号』について

『青の6号』（あおのろくごう）は、漫画家小澤さとるによって創作された作品で、1967年に『週刊少年サンデー』に連載されました。この物語は、第二次世界大戦後の世界を舞台に、潜水艦による海中航路が発達した時代を背景にしています。物語は、国際組織「青」所属の潜水艦「青の6号」と、国際テロ組織「マックス」との間で繰り広げられる壮絶な戦闘を中心に描かれています。

登場組織と潜水艦

国際組織「青」

「青」とは、太平洋における海中航路の安全を守るために結成された国際組織です。主に各国海軍から派遣された潜水艦によって構成される潜水艦隊に加えて、海上艦艇や航空機も所有しています。組織の本部は、太平洋の中央に位置する海底火山のカルデラ内にあり、情報局として海底の航行を監視し、潜水艦隊の母港としても機能しています。しかし、テロ組織「マックス」の台頭により、戦闘が主な任務となっています。

潜水艦「青の6号」

「青の6号」は日本の潜水艦で、2700トンの重量を持ち、水中速度は28ノット、深度は300メートルに達することができます。動力源は原子力で、艦長は伊賀三佐。元は通常動力艦でしたが、後に原子炉が取り付けられました。古い艦ですが、優秀な乗組員によって多くの戦闘に参加しています。さまざまな武装を搭載しており、その中には魚雷や特殊爆雷などがあります。

その他の潜水艦

「青の6号」には他にも、特に注目すべき潜水艦がいくつか登場します。

• - 青の1号（コーバック号）: アメリカ製の5500トンの原子力潜水艦で、高度な人工知能を持っています。
• - 青の3号（マラコット号）: 英国の潜水艦で、2900トンの重量。
• - 青の8号（パイロン号）: 台湾製の潜水艦で、300トン。

これらの艦はそれぞれ独自の特性を持ち、さまざまな作戦に参加します。

国際テロ組織「マックス」

マックスは、国際的なテロ組織であり、世界中に拠点を持ち、巨大な資金力を誇示しています。この組織は国土を持たず、各国政府に「散在国家」としての承認を求めるという挑戦を繰り返しています。組織の首領は一つ目の覆面をしており、その正体は最後まで不明のままでした。

登場人物

物語には魅力的なキャラクターたちが多数登場します。艦長の伊賀大作は、旧式艦への深い愛着を持ちつつも、操艦の技術に優れています。また、副長の早田二尉や、乗組員の山野ケン太と沖田竜次は互いに競争しながらも、連携を見せることもあります。さらに、「青」の司令官円波博士は天才科学者としての地位を築いています。

メディア展開

この作品はOVA化され、1998年から2000年にかけてバンダイビジュアルとGONZO製作で映像化されました。原作者の意向により、アニメは原作とは異なる内容となり、水没した世界を舞台に物語が展開されます。これにより新たな視点での「青の6号」の物語が楽しめるようになりました。

結論

『青の6号』は、潜水艦を中心に展開する壮大な物語であり、戦闘の緊迫感とキャラクター同士の絆を描いています。時代背景やテロ組織との攻防が織り成される中、深いドラマが展開されるこの作品は、SFファンから高い評価を受けており、今なお魅力的なフランチャイズとなっています。

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