青り4号

青り4号

「青り4号（あおりよんごう）」は、青森県で生まれた晩生種のリンゴです。親は、アメリカ生まれの「レッドデリシャス」と「ゴールデンデリシャス」という人気品種同士の交配で生まれました。1974年に品種登録され、その圧倒的な大きさと存在感から「世界一（せかいいち）」という通称で呼ばれることもあります。

特徴

大きさ: 平均的なリンゴよりもはるかに大きく、重さは350gから、大きいものだと500g～600g、中には1kgを超えるものも存在します。
外観: 地色は黄緑色で、全体に縞状に赤く染まります。見た目にも美しいリンゴです。
味: 果肉は緻密で硬め、シャキシャキとした食感が特徴です。果汁も豊富で、甘味と酸味は控えめです。
貯蔵性: 冷蔵保存で3～4ヶ月ほど保存できます。ただし、大きすぎるものは日持ちがやや劣る場合があります。
自家不和合性: S遺伝子型はS3S9です。
収穫時期: 10月上旬から中旬にかけて収穫されます。

栽培と利用

「青り4号」の栽培面積は、2021年時点で約100ヘクタール。そのほとんどが青森県で栽培されています。大玉で見栄えが良いことから、贈答用や輸出用として高い人気を誇ります。また、青森県をPRする県立戦隊アオモレンジャーのリンゴレッドの必殺技としても使用されており、ユニークな形で地域に貢献しています。

歴史

「青り4号」は、1930年に青森県苹果試験場（現在の青森県産業技術センターりんご研究所）で交配されました。1946年に初めて実を結び、選抜を経て1974年に登録されました。このリンゴを試作した農家が「世界一大きいリンゴだ」と宣伝したことがきっかけで、「世界一」という通称が広まったと言われています。

参考文献

Pomiferous. “Sekai Ichi”. Pomiferous.com. 2024年12月27日閲覧。
りんご大学. “世界一（せかいいち）”. りんご大学. 2024年12月27日閲覧。
果物ナビ. “世界一　[リンゴ]]”. [果物ナビ. 2024年12月27日閲覧。
フーズリンク. “世界一”. 旬の食材百科. 2024年12月27日閲覧。

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