青山潤

青山 潤（あおやま じゅん）

青山潤(1967年2月23日生まれ)は、日本の海洋生命科学における著名な研究者で、エッセイストとしても活動しています。神奈川県横浜市に生まれ、東京大学大気海洋研究所の教授として、また国際沿岸海洋研究センターのセンター長を務めています。

人物と経歴

青山は、横浜で幼少期を過ごし、小学校は川崎で生活しました。中学に入ると再び横浜に戻り、進学後は東海大学の海洋学部で水産学を学びました。この学びを経て、青年海外協力隊に参加し、ボリビアのチチカカ湖にて養殖技術の指導を行いました。

帰国後、青山は大学院進学を望みましたが、複数の大学から受け入れを拒否されたため、東京大学大学院に進学しました。1998年には東京大学大学院農学生命科学研究科の博士課程を修了し、農学の博士号を取得しました。以降、東京大学海洋研究所の行動生態研究室にて塚本勝巳の指導のもとでウナギ研究に従事しました。2004年からは助手として研究活動を続け、2007年には助教、2008年には特任准教授、2012年に准教授へと昇進し、2014年からは教授として国際沿岸海洋研究センターを率いることになりました。このセンターでは、特に岩手県大槌町にて研究と教育活動を行っています。

受賞歴

青山はその研究成果により、数々の賞を受賞しています。2004年には農学会日本農学進歩賞を受賞し、その業績は「DNAマーカーによるウナギ属魚類の系統解析と種査定法の開発」に対して評価されました。また、彼の著作『アフリカにょろり旅』は、2007年に講談社エッセイ賞を受賞し、2011年には酒飲み書店員大賞も受賞しています。この作品は、彼のユニークな視点や魅力的な文体が評価され、講談社文庫版として刊行されています。

著作

青山は専門書だけでなく、エッセイや旅の記録など、幅広いジャンルで著作を残しています。主な著作には『アフリカにょろり旅』(講談社, 2007年)、『うなドン 南の楽園にょろり旅』(講談社, 2011年)、『にょろり旅・ザ・ファイナル 新種うなぎ発見へ、ロートル特殊部隊疾走す！』(講談社, 2013年)、そして共著として『「学問」はこんなにおもしろい！』(木村草太, 安田洋祐, 松井剛と共著, 講談社, 2014年)などがあります。これらの著書は、彼の専門知識をもとにした豊かな内容が評価されています。

外部リンク

青山潤の研究や活動についての詳細は、ウナギに関する謎解きを通じて知ることができます。彼の研究は、単なる学問の枠を超えて、海洋生態系の理解に貢献しています。

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