青島バイパス

青島バイパス

宮崎県宮崎市加江田を起点とし、同市折生迫に至る全長約5kmの国道220号バイパスです。このバイパスは、海岸沿いの崖に沿って走る旧道が、度重なる崖崩れや土砂崩れによって通行止めとなり、地域住民の生活に深刻な影響を与えていた問題を解決するために建設されました。

概要

起点: 宮崎県宮崎市大字加江田
終点: 宮崎県宮崎市折生迫
総延長: 5.2km
車線数: 暫定2車線（完成4車線）

旧道は海岸の崖に沿って走り、地質も軟弱なため、大雨や台風などの災害が起こるたびに崖崩れや土砂崩れが発生し、通行止めになることが頻繁にありました。これにより、周辺住民が孤立する事態も発生し、生活に大きな支障をきたしていました。そのため、バイパス道路の建設は長年の悲願でした。

しかし、バイパスは青島地区の中心部を迂回する形で建設されたため、かつて新婚旅行のメッカとして栄えた青島地区の更なる衰退を懸念する声も上がっています。

青島 - 日南改良事業

青島バイパスの終点以南の内海地区においても、同様の問題を抱えており、現在バイパス道路の建設が進められています。この改良事業の一環として整備されたのが、堀切峠トンネルです。

堀切峠トンネル

1998年度に事業が開始され、2003年度から工事が始まり、2008年3月23日に開通しました。総事業費は約80億円です。青島バイパスとは異なり、完成2車線で整備されています。このトンネルの開通により、異常気象時の交通規制が撤廃され、内海地区の「陸の孤島」化は解消されました。

ただし、トンネルは観光地である「堀切峠」や道の駅フェニックスを迂回する形になっているため、観光客の減少が懸念されています。なお、堀切峠トンネルの開通に伴い、旧道である堀切峠側は宮崎県道377号内海加江田線となり、宮崎県が管理することになりました。

歴史

1995年 - 一部供用開始
2005年 - 全線開通（暫定2車線）

トンネル

青島トンネル
堀切峠トンネル

脚注

外部リンク

一般国道220号青島〜日南改良事業「折生迫～内海間」開通に向けて（宮崎河川国道事務所）
国道220号青島〜日南改良事業「堀切峠トンネル」が3月23日に開通します! (PDF)

もう一度検索