青師団メダル

スペイン義勇兵反ボリシェヴィズム記念メダル

スペイン義勇兵反ボリシェヴィズム記念メダル（通称青師団メダル）は、ナチス・ドイツが制定した勲章で、特にスペインのフランシスコ・フランコ政権の下で戦った青師団の功績を表彰するために設けられました。このメダルは、1944年1月3日に正式に制定され、第二次世界大戦中における青師団の活動を記念するものです。

このメダルが創られた背景には、スペイン内戦時にドイツから派遣されたコンドル軍団がありました。コンドル軍団は、その活動においてフランコの側に立ち、内戦での成功を収めました。これに感謝の意を表して、第二次世界大戦の際に青師団がドイツに派遣され、対ソ連戦に従事することとなりました。

青師団メダルは、その外観にも特徴があります。略綬は二級鉄十字章のものと似ていますが、スペインの象徴を表す黄色の線が中央に配置されており、他の勲章との識別が可能です。メダルの表面には、ドイツ軍のヘルメットとともに、ドイツ国家鷲章、さらにスペイン・ファランヘ党の紋章が描かれています。また、下部にはハーケンクロイツと柏葉が配置されており、戦争の文脈を意識させるデザインとなっています。

一方、裏面にはスペイン語で「División Española de Voluntarios en Rusia」という文字とともに、鉄十字のモチーフがあしらわれています。このようにして、青師団メダルは、ドイツの軍事的な理念とともにスペインの戦士たちの勇気を証明するものとなっています。

このメダルは、戦争に従事した兵士たちの記憶を今に伝え、歴史の一部として重要性が増しています。また、現在においても、このメダルはコレクターの間で非常に人気があり、背後にある歴史的背景への興味を引き起こしています。

青師団メダルの存在は、スペインとドイツ、さらには世界の戦争史における結びつきを象徴するものであり、その取得や展示は歴史認識を深める手段として重要です。このメダルを通じて、戦争の厳しい現実を目の当たりにし、同時に勇気を持って戦った人々の存在を再確認することができます。

もう一度検索