青木和義

青木 和義

青木 和義（あおき かずよし）氏は、1973年10月3日に鹿児島県出水郡野田町（現在の出水市）に生まれた、日本の元プロ野球選手（外野手）であり、現在は学校教員として活動している人物です。プロ野球選手時代には、2002年から2004年まで登録名を「カズ」としてプレーしました。

来歴と人物像

鹿児島県立出水中央高等学校で野球に打ち込みましたが、残念ながら在学中に甲子園球場の舞台を踏むことはありませんでした。高校卒業後は一年の浪人期間を経て、九州産業大学へと進学します。

大学野球では、福岡六大学野球リーグにおいてその才能を開花させました。一年秋には早くも新人賞を獲得するなど、打撃面で傑出した成績を残します。特に、4試合連続本塁打を記録するなど長打力が際立ち、二度にわたり本塁打王のタイトルを獲得しました。九州産業大学での四年間を通じて、リーグ新記録となる通算22本塁打を放つという輝かしい記録を樹立し、ベストナインにも二度選出されるなど、リーグを代表する強打者として注目を集めました。しかしながら、当時同リーグには同学年の柴原洋選手などを擁する九州共立大学といった強豪校があり、全国大会への出場は叶いませんでした。

大学での実績が評価され、1996年のNPBドラフト会議において、西武ライオンズから6位指名を受けプロ野球選手としてのキャリアをスタートさせます。背番号は入団から2000年までは「25」、2001年以降は「65」を着用しました。登録名については、入団から2001年までは本名の「青木 和義」でしたが、2002年からは心機一転、「カズ」に変更しました。

プロの世界では、大学時代に見せた打棒を十分に発揮する機会に恵まれず、残念ながら一度も一軍の公式戦に出場することなく時が過ぎました。そして、2004年シーズン限りで球団から戦力外通告を受けることになります。現役続行を諦めきれず、12球団合同トライアウトに参加しましたが、獲得に名乗り出る球団はなく、この年をもって現役生活に区切りをつけました。

野球選手としての現役を退いた後、青木氏は指導者としての道を選びます。2009年4月からは、自身の母校である出水中央高等学校の教員となり、硬式野球部の監督に就任しました。その後は野球部長として、学生たちの人間的な成長と野球技術の向上に情熱を注ぎ、後進の育成に尽力しています。

プロの世界では不本意な結果に終わりましたが、大学時代に樹立したリーグ記録は今も語り継がれており、指導者として母校の野球部を支える活動は、地元の野球界に貢献するものとして高く評価されています。

詳細情報

年度別打撃成績
一軍公式戦出場なし

背番号
25 （1997年 - 2000年）
65 （2001年 - 2004年）

登録名
青木 和義 （1997年 - 2001年）
カズ （2002年 - 2004年）

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